「青天の霹靂」 ページ14
光明は刀の鞘を取った。
すると、出てきたのはとても美しい刀だった。
皆は感嘆の声を漏らした。
「すごい綺麗...」
「この刀、名前などはあるんですか？」
トキヤが質問した。
「あるよ。『響』と云うんだ」
「ひびき...」
楠は『響』をじっと見た。
「そんな見ちゃダメだよ。恥ずかしいじゃないか。僕が」
「お前がかよ」
翔がツッコミを入れた。
「冗談だよ。あ、契約の件だけど...せんべい買ってきたんでしょ？引き受けるよ」
「本当ですか！」
「うん。契約書どこ？」
契約書は春歌が持っていて、机に差し出した。
光明はそこに拇印を押し、サインをした。
「はい！今日から僕は君たちの仲間だよ！宜しくね！」
「はい！よろしくお願いします！」
春歌が頭を下げた。
「今日は泊まっていきなよ。カップラーメンで良い？」
「「「え？」」」
その時、沈黙が走った。
「え？ダメ？」
「いや、でも、カップラーメン？」
鈴が尋ねた。
「いや、実は僕料理出来ないんだよねー」
光明が視線を逸らした。
「「えぇ...」」
楠と音也が呆れてしまった。
「よかったら、僕が作りますよぉ。デザートとかも作れるんです！」
那月が手を挙げた。
「おぉ！お前はダメだ！引っ込んでろ！」
「えぇ？なんでですかぁ？」
翔が那月を取り押さえた。
「その判断は正しいと思いますよ。翔」
トキヤがなだめるように言った。
「トキヤ君が言うなら仕方ないですね...」
翔が息を吐いた。
「あの...じゃあ、僕が作りましょうか？」
楠が手を挙げた。
「えっ？幸輔が作るの？」
「うん。良かったらだけどね」
「幸輔が作ったご飯食べたデス！」
セシルが楠に顔を近づけた。
「おっ、近いよセシル君。分かった。作ります。文句は言わないでくださいね！」
「「「はーい！」」」
そして、材料代を光明から頂戴し楠は鈴と共にスーパーに出かけた。
「お兄ちゃんってさ、変わったよね」
「え？何いきなり」
鈴は話を続けた。
「ST☆RlSHの皆さんと出会って、笑顔が多くなったんだ。お兄ちゃんの笑顔なんてあんまり見たこと無いし」
「そうか？俺結構笑顔見せてる方だけど...」
「あ、今俺つったろ？」
鈴がニヤニヤしながら言ってきた。
「うっ、うるせえよぉ！でも...そうかもな」
「あの人...今年も帰ってこなかったね」
楠からの返事は無かった。
すると、聞き馴染みの声が聞こえた。
「兄さん！姉ちゃん！久しぶり！」
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小冬 - とても面白く、詳しく書いてあるのでわかりやすいです！！幸輔がとても魅力的で面白いです！！これからも頑張ってください！！楽しみにしています (2019年7月17日 20時) (
レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまけ忍者2 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月26日 23時
