op.02「青天の霹靂」 ページ13
「音也が乗っ取られたって...」
「うん。どうやら、なんかヤバくなってるみたいで...」
「えぇ？」
光明の家の部屋に入ると、光明の姿が無かった。
「あれ？光明さんは？」
「今、必死に音也の呪いを解いているらしい」
翔が代理に言った。
すると、数分して奥の部屋から音也を背負った光明が出てきた。
汗が吹き出て大変暑そうだった。
「あっつー...エアコン...」
「光明さん！一十木君は...？」
「何とか耐えてくれたよ。意識は有る。もう少し遅かったら、彼は悪霊に呑み込まれてたね」
騒めきが走った。
「悪霊って...」
「光明さん。音也、どういう状態だったんですか？」
トキヤが恐る恐る質問した。
「めちゃくちゃ体温が高かったよ。こっちまで燃え移るぐらい。あと、息苦しそうだった。あと...いや、此れだけだ」
「大変でしたね...」
那月が言った。
「もうすぐ目がさめると思うから、後は本人に聞こう」
そして、数十分して音也が目覚めた。
「あれ？...皆？」
「「「音也！」」」
皆が音也に注目した。
「一十木君、気分は如何だい？」
「あっ、光明さん。大丈夫です」
「おし。お茶でも飲め」
音也はお茶を一口飲んだ。
「ふぅ...」
「少し落ち着いた所で、話聞かしてもうよ。如何なったの？」
そして、音也は語り始めた。
トイレに行こうとして、ある部屋を見つけたこと。
興味本位で部屋に入り、色々見ていくうちに、ある刀を見つけたこと。
その刀に目を惹かれ、触ってみようと手を差し出した所、何かに引っ張られるように気を失ったことであった。
「触ってないのに...引っ張られた？珍しいな...てか、一十木君。人のプライベートルーム入んないでくれる？」
「ごめんなさい...」
音也が謝った。
「その、一十木が触ろうとした刀はどのような刀なんですか？」
真斗が聞いた。
「あ、見たい？」
光明は一瞬戸惑ったが、首を縦に振った。
「刀、見せても良いよ。でも...」
その時、光明の目つきが悪くなった。
楠はビクッとなってしまった。
「絶対にこの刀に触れないでね。判った？」
「...分かりました」
皆の代わりに春歌が返事をした。
「宜しい。ちょっと待ってて」
光明が部屋から出て行った。
数分して光明が戻ってきた。
「すっ、すげぇお札の数だな...」
翔が唖然とした。
「よっぽど危険な刀なようデスね...」
セシルは刀だけを見つめている。
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今年もあと少しですね。
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小冬 - とても面白く、詳しく書いてあるのでわかりやすいです！！幸輔がとても魅力的で面白いです！！これからも頑張ってください！！楽しみにしています (2019年7月17日 20時) (
レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまけ忍者2 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月26日 23時
