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「あの、実は俺も図書委員の仕事があったので、まだ昼べてないんです」
『あ、え、そうだったの？？』
そうだったのか……しまった、そうとも知らずにこんな場所まで付き合わせちゃった。
昼休みあと何分あるか分かんないし、購買とか行けるかな、いやそれよりまず迷子になったら詰むし行けないか。
なんて考えていたら、冬弥くんが
「実は、さっき友達にサンドイッチを貰ったんですが、元々自分用に買ってたものもあって、今２つサンドイッチ持ってるんです。もし先輩が良ければ１つ要りませんか？」
『えっ！！ い、良いの！！？』
「はい。俺そんなにお腹空いてないので」
はっ……な、なんて良い子なんですかこの子……
普通のサンドイッチですが、って渡されたけど、少なくとも��青柳冬弥くん��に渡されたサンドイッチが普通な訳ない。コレクションしたい。いや食べろ私。
私が冬弥くんに貰ったサンドイッチを見つめていると、その横でウェットティッシュで手を拭く冬弥くん。
するとそのまま自分の分のサンドイッチを普通に横で食べ始めたので、私はつい『えっ』と声を出してしまった。
「ん、先輩、どうかしましたか」
『あ、いや、その、きょ、教室で食べないんだなぁって』
「……？？」
不思議そうに私の方を見る冬弥くん。
……そうだ、この学校は私が居た学校とは違うんだ
『……私、購買のパン食べるのも、中庭でお昼食べるのも初めてだから、ちょっと不思議だなって思っちゃって』
「そうだったんですか。 先輩が転校する前の学校に購買は無かったんですか？？」
『うん……あるにはあったんだけど、色々事情があって食堂も購買も機能してなかったの。中庭が無い
前に高校生してた時は、そもそも購買と食堂のある建物は閉鎖されて動いてなかったから、三年間で一度も使う事無かったんだよね。
その上、仮校舎には当然中庭なんて無いから皆教室で食べてたけど、教室も教室で工事の音聞こえるから談笑しながら食べることも無かった。
結局そんな風だから、学校始まってすぐ位から三年間、皆ずっと自分の席に座って一人で食べてたんだよね。
友達とお昼を一緒に食べた事なんて一度もないな……
……と、そんな過去を振り返りながら、私も冬弥くんに貰ったサンドイッチの封を開ける。
なんだか、こうして封を開けるだけでも底知れない嬉しさと楽しさを感じた。
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星空 かるて(プロフ) - おしめじさん» コメントありがとうございます！いや本当めちゃくちゃ嬉しいです……4月に入ったので徐々に忙しくなりますが、なるべく更新出来たら良いなと思ってます！！ (2023年4月5日 16時) (
レス) id: ede496a435 (このIDを非表示/違反報告)
おしめじ - とても面白くて本当に大好きです！毎日更新してるかなー？ってわくわくしてます！！これからも頑張って下さい！応援してます〜！！ (2023年4月4日 23時) (レス) id: 3581385888 (このIDを非表示/違反報告)
星空 かるて(プロフ) - さふゆわさん» コメントありがとうございます！！中々お話の時間が進まなくて先の展開が頭の中でうずうずしてます！笑 頑張って更新していきます！ (2023年4月4日 10時) (レス) id: ede496a435 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - このお話とっても面白いのでお気に入りです！、これからも更新頑張って下さい！ (2023年4月4日 1時) (レス) @page39 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
星空 かるて(プロフ) - わわわ、初コメありがとうございます！！ 主人公ちゃんたまに闇属性してますよね……作者の好みでs(((これからも地道に書き綴っていきます！！ (2023年4月3日 16時) (レス) id: ede496a435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星空 かると | 作成日時：2023年3月29日 2時
