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侑李said
僕は校舎を一生懸命走り回って
えみりを探した。
ガターーン!!
え?
物音がする方を見ると
普段あまり使われていない
体育倉庫。
ブロック塀に登り、小さな鉄格子の窓から
中を覗いてみると
侑李「はっ?!」
えみりが先輩に投げ飛ばされていた。
えみり「もうやめて!!ひろとは一緒に居られないよ!別れさせてよ!」
ひろ「は?何言ってんの?俺を1人にするの?そんなことさせない。俺にはえみりが必要なんだ!」
凄い力でえみりの両腕を掴んでいる。
侑李「ちょっ…」
僕は体育倉庫の入口に走った。
侑李「やめなよ。これ以上えみりに付きまとうなら暴力ふるってたこと親とか警察とかに言っちゃうよ?」
僕はそう言って脅した。
とにかく今はえみりが助かれば
どんな手でも使ってやる。
えみり「ゆう…り……」
ひろ「またお前かよ。なに言っちゃってんの?俺達はラブラブなんだよ。邪魔すんなよ!」
侑李「いや、えみりは別れたいって言ってたじゃないですか。さっきから動画撮ってたんで証拠はありますよ?」
僕は携帯の入っている
ポケットを軽く叩いた。
青ざめて立ち尽くす先輩の横を通り
えみりの元へ行く。
侑李「えみり、大丈夫??
先輩、もう二度とえみりに近付かないでください。」
先輩は何も言わず
体育倉庫から立ち去った。
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作者名:Emiri | 作成日時:2015年10月26日 3時