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脇「まあ、ここで頼るのはまるよね。」
社長「側から見たら、Aはひどい奴っちゃね(笑)」
脇「まあそうやろーね(笑)俺らにしかわからんけど、俺らがわかってればいいけん。」
社長「ん、そうね。」
社長と脇、それに銀太も、もちろんAのことが好きだ。だが3人の思う好きは、きっと親や兄弟のような気持ちが強い。
兄が妹を大切にするような、そんな気持ち。
銀太は、仲間意識が誰よりも強いから、その仲を壊すようなことは絶対にしない。
でも、歳の近いふぉいとまるとは少し違っていた。
急いで事務所に戻ったまるはAの部屋の扉の前で深呼吸。
控えめに、トントンっとノックした。
「まるちゃん?」
ドアの向こうから、愛おしい声がする。大好きな声。
まる「そーよ。入っていい?」
「うん、」
ドアを開けると、真っ赤に目を腫らしたAがちょこんとベッドに座っていた。
まる「タオル、濡らしてくる。冷やした方がいいけん。」
「…いい、いらない。」
部屋を出ようとしたまるに手を伸ばしてから、Aはなにか躊躇ったかのように寂しそうな顔をして手を引いた。
まる「…目ぇ、真っ赤よ。」
まるは少しだけ頬に触れて、そのままAを抱き寄せた。
「まるちゃん、やだ、」
まる「なんで?俺のこと嫌い?」
「…きらいなわけないじゃん、好きよ。」
まる「じゃあいいじゃん。」
まるは身体を離して、Aの顔を覗き込む。ぽろぽろと涙をこぼしていた。
まる「悲しいん?」
「…ちがう。」
まる「怒っとる?」
「ちがう。」
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はんな - この小説の脇くんがツボすぎます!溺愛主人公ちゃんこれからも楽しみにしてます!! (2018年10月9日 6時) (レス) id: 951e13eb70 (このIDを非表示/違反報告)
なーたぬ - もっといっぱい書いて欲しい!たのしみにしてるよー! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 6af0cea780 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いきなりコメント失礼します!あの、MJ脇ではなくMGです、! (2018年10月4日 21時) (レス) id: e6c0596515 (このIDを非表示/違反報告)
怪(プロフ) - 一応言っておきます!MG脇です! (2018年10月4日 16時) (レス) id: 18cec1c29a (このIDを非表示/違反報告)
しろえび - ここのレペ小説の中で一番好きです!主人公ちゃんのキャラが無理しすぎない感じがすごく好きです!!!更新楽しみにしています! (2018年10月4日 0時) (レス) id: f125640495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sei | 作成日時:2018年10月3日 16時