鮮やかに【Atsuto.u】 (ページ2)

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麻也が帰った後、もう一度送られてきた資料に目を通す。

だいたい、なんで急にこんな変なルール…。

男と女じゃ違うんだから、一緒にやるのなんて無理がある。

まあ俺には関係ない、かな。

どうでもいい。

もともと俺は、

女は、あまり好きじゃない。

明日も練習だし、そろそろ寝よ。

ドイツの冬は寒い。

麻也は最近、奥さん(になるであろう人)がオランダに来たから、俺の家に来ることも少なくなった。

その代わりに、よく俺は麻也の家に入り浸ってる。

彼女が仕事の都合で一時帰国してるいま、昔と同じように麻也はドイツへ訪ねてくる。

少しずつ少しずつ、変わっていく。

同じまんまじゃいられないんだ。

篤人「誰が来るんだろ。」

ドイツの女子リーグの選手かな。

もしかしたら日本人かも。

…まあ、どうでもいいか。

変わっていく中でも、変わらないものもあるんだし、俺は俺でやることをやるだけ。

少しだけ違和感のある右太腿。

なにもない、きっと大丈夫。

そう自分に言い聞かせて、パソコンを閉じると同時に眠りに落ちた。