閑話 出会い 約束 ページ7
3人ともシュークリームを食べ終え。
お皿を片付け始める。
「Aさんは、本当に食に関してよく知っていますよね。以前頂いた手料理も美味しかったですし。」
「えっ?!そうかな…でも前あげたのは、自分が夜食べる分で余った分だったから、本当に軽く作ったものだったのに……」
「いえ?それでも、美味しかったですよ。」
「そう……かな…。そう言って貰えると、なんだか嬉しいな……」
へへっと笑みがこぼれる。しのぶちゃんに褒めてもらえるなんて素直に嬉しいのだ。
「Aさん料理もよく作るの???」
「ふふっ、先程も言いましたが、Aさんの料理はとても美味ですよ。」
そうしのぶちゃんが言うと、時透くんはいかにも食べたいという安直な澄んだ目を、私に向けてくる。
そんな真っ直ぐな瞳を向けられると、作るという選択肢しかないだろう。
「時透くんの時間が空いた時でいいから、私の事呼んでくたら作るね」
何が食べたいかも考えといて???と言うと、
「本当?!?!?!?!ありがとう楽しみにしとくね!!!!!」
と、年相応の元気な笑顔を見せてくれた。
これだけ、親しくしているが時透くんは柱なのだ。時間が空くことなんて滅多にないから私が、彼の時間に合わせるしかない。
そう思うと、タイミングを狙ったかのように、時透くんの鴉が任務の伝達に来た。
時透くんはサッと立ち上がり、刀を持って出ていく。
「Aさんまたね!楽しみにしてるから!!!!!」
そう言うと光の速さで、任務先へと駆けていった。
「本当に嬉しそうでしたね。時透さん。余程あなたのことを気に入っていらっしゃるんですね。」
少しいじるような女性らしい顔をして、言うもんだから、こんな顔もできたのか、と少し驚く。
そんなことない。と否定の言葉をいおうとした矢先、
「しのぶ様〜!!!!!!!」
と、しのぶちゃんは仕事に呼ばれ、
「好きなだけゆっくりしていってくださいね。」
と言うと襖をしめ、仕事に向かっていった。
部屋に1人なると、またもやタイミングを狙ったかのように、私にも任務が司令された。
「ホクホクトォー!!!!!!!ホクホクトォニオニガイルトノウワサアリ!!!!!!!」
今日も元気よく鴉が叫んでいる。
よしっ、任務が来たからには、鬼を斬らなくてはいけない。
和んだ気持ちを切り替え、私は蝶屋敷をあとにした。
閑話 出会い編 結
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚木 岬 - リンゴさん» ありがとうございます!!!!!!!これからも見ていただければ幸いです!!!!!!! (2019年9月15日 18時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ギャーーーーーーーー(汚い高音)最高です!頑張れ。 (2019年9月15日 9時) (レス) id: fa8cdcdbb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚木 岬 | 作成日時:2019年9月14日 15時