閑話 出会い 屋敷の主 ページ5
「まぁ、Aさんいらしてたのですね…!」
少々お話が長引いてしまったのですが、お待ちしてました?という言葉とともに すみません。と、頬をかくような仕草をされ、慌てて私は、
「いやいやいや！私がなんの前触れもなく来ちゃったし、全然大丈夫よ!!!!!!!それより、時透くんが検診に来たみたいだけど……」
と、私たちが短い会話を交わしている間に、靴を脱いだらしい時透くんがゆっくり歩いて、Aの隣に、こつんと座った。
「あら、二人ご一緒でしたか、仲がよろしいんですね」
ふふっと口元に手を当て笑うしのぶちゃんを見て、
「え?!違うよ一緒に来てないよ!!!!!!!しのぶちゃんのこと待ってたら、たまたまあったの!!!!!!!」
「あら、そうでしたか??」
それは失敬、と未だ笑うように目を細めているしのぶちゃんを見ながら、そうそうと、軽く頷く。
「時透さん、こちらへ。」
そうしのぶちゃんに促され、時透くんがスっと立って、しのぶさんの近くへ移動する。
「傷の具合を見ますので、少し隊服を捲っていただいていいですか?」
そう言われると、ガバッと隊服の上を脱ぎ始めた。
「時透さん…!!! お腹付近の傷なので捲るだけでいいんですよ!!!それにAさんが、今日はいらしているので、女性の前でそのようなことしないでください?」
そうしのぶちゃんに叱られると時透くんが、
「あ……ごめんねAさん……」
と体をひねらせ謝ってきた。
「ふふっ大丈夫よ、父の介護も以前していたから耐性はあるの、上着脱いだ方が診察もしやすいでしょう！私のことは気にしないでしのぶちゃん！」
「そうですか?」ではお言葉に甘えますね、としのぶちゃんは時透くんの診察を続けた。
体を触った時はあんなに頬を赤らめてたのに、自分は平気で見せてくるのね…時透くんやっぱり抜けてるというか……可愛い
と、しのぶちゃんの診察が終わるまで心の中で微笑んでいた。
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柚木 岬 - リンゴさん» ありがとうございます!!!!!!!これからも見ていただければ幸いです!!!!!!! (2019年9月15日 18時) (
レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ギャーーーーーーーー（汚い高音）最高です！頑張れ。 (2019年9月15日 9時) (レス) id: fa8cdcdbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 岬 | 作成日時：2019年9月14日 15時
