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閑話 出会い 時透くん ページ4

霞柱の時透くんだ。
その言葉と共に、首を傾げるような愛くるしい動作をされ、自分が女であることをやめたくなってしまう。

「あっ時透くんか、吃驚した……あ、いや…天気がいいからしのぶちゃんの所に、少しお話でもしようかなって思ってきたんだけど……」

ははっとはにかみながら、視線を中の部屋に移す。

「あぁ、さっき裏の方でお話してたよ。」

しのぶを待っていることを察してくれたようで、そう、しのぶを見かけたことを伝えてくれた。

「そっかそっか!!そうなのね、ありがとう。」
「時透くんはどうしてここに?????」
そう聞き返すと、ゆっくりと縁側の方に近づき、時透くんが腰を下ろした。
「僕はちょっと前に、怪我したからそれの検診。」
時透くんは、私の目を見るために、長い髪を揺らし振り向きながらそう言った。
妙に色っぽく感じ、少しドキッとした自分がいた。

「えっ怪我?!?!?!?!」
「そう、別に手こずった訳では無いけど。」
「大丈夫?!?!?!?!」
「もう治りかけだからそんなに、僕の体触って確かめなくても大丈夫だよ……」
「いや心配なものは心配だから……?!?!」
「もう……大丈夫だって……。。。」
本当……?????と、体を撫で回す手を止め、時透くんの顔を見た。
「うん、ほんとに大丈夫だからっ……」
時透くんはゆとりのある隊服の裾で、顔を隠していた。
「?時透くん?なんで顔隠すの…?」
「いや…別に……」
それでも顔を隠し続ける時透を疑問に思ったが、すぐに察しがついた。
「あっ!!!!!!!ごめん!!!!!!!体触られるの嫌だった?????」

なんでそういう思考になるのだろうと、時透は思っていた。
「違う……そんなに体触られたら、誰だってこうなるでしょ……」
そう言いながら、裾を下ろし桜のように染まった顔でAの事を困ったように見た。
先程まで撫で回していた手を、止めてはいるものの、手自体は時透に触れたままだ。

「あっ…!!!!!!!ごめん!!! 察しが悪くてごめんね!!!!!!!
弟が居たものだから、距離感がつい近くなっちゃうのね……」
ぱっと手を離し、また、ごめんねと軽く謝る。
桜を通して時透に降り注ぐ日が、さらに時透顔を、桜色に染めている気がした。

「いや、大丈夫だよ。」
そう言いこう時透は思っていた。
Aは、可愛い……美人だ。
恋愛に疎い僕でもそう思うから、他のものは放っておく訳が無い。何度か恋文が届いたのを、本人の口から聞いたこともある。

そう思った所で、先程まで閉まっていた襖が、カタンと音を立てて開いた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 ,   
作品ジャンル:アニメ
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柚木 岬 - リンゴさん» ありがとうございます!!!!!!!これからも見ていただければ幸いです!!!!!!! (2019年9月15日 18時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - ギャーーーーーーーー(汚い高音)最高です!頑張れ。 (2019年9月15日 9時) (レス) id: fa8cdcdbb1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木 岬 | 作成日時:2019年9月14日 15時

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