54.+° *振り返る。 ページ10
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家に着いたあたしは、一息ついた。
「…なんか、心配。」
普段人の心配なんてほとんどしないあたしが、ふと呟いた一言。
自分でもこんな言葉が出てくるなんて、思いもしなかった。
「…ふふ、なんだろ。感情が緩んできてるのかも。」
よくよく考えてみれば、お姉ちゃんの事件以来、心から笑って、心配したことなんて、快斗と青子に出会うまでなくて。
幼馴染だから結構前に知り合っているとはいえ、ほんの6〜8年前。
それまでは、あたしの心に光が差すことなんて全くない。
だから、心のどこかで望んでいたのかもしれない。
本当に、心から笑える日を。
「…ありがと。快斗、青子…。あと、蘭ちゃんに、コナンくんに、小五郎さんに…。」
そこまで自然と感謝の言葉が、するりと抜けて。
ふと気づく。
「あたし、知り合いいっぱいだな。」
意外と広い、自分の友人関係に、自分が1番驚いていた。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!今後とも応援しています!頑張って下さい!(*´ω`*) (2022年2月11日 14時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
リッター - とっても面白い作品でした! これからも頑張ってください! (2020年9月21日 13時) (レス) id: 996a697592 (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 面白かったです(*≧∀≦*) (2018年10月10日 17時) (レス) id: 9a28d87f9d (このIDを非表示/違反報告)
あー - とっても面白かったです(≧∇≦) (2018年1月5日 21時) (レス) id: e7f29319e1 (このIDを非表示/違反報告)
リンカ(プロフ) - おもしろかったです(*^o^*)青子ちゃんが空気だったwww (2016年11月13日 14時) (レス) id: 673aac9037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星藍+° | 作成日時:2016年5月15日 21時