待ってろ、俺が必ず迎えにいく。2【怪盗キッド】

51.+° *もしかして。 ページ7

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あたしと沖矢さんと快斗。







3人の間に不穏な空気が流れる。









「…ね、快斗。そろそろ、帰ろ…？」

快「…………おう。」









あたしが、この空気をなんとかしようと快斗に話しかければ、空気が戻る。









あたしは沖矢さんに会釈だけして、快斗の腕を引っ張り、帰路に着いた。






–––––––––



「快斗。ねぇ快斗。」

快「…あっ、な、なんだ？」









快斗は上の空で、まるであたしの話は聞いていないような感じだった。









最近の快斗は、様子がおかしい。









どこか何もないところで考え事をしたり、今のようにどこか上の空だったり。









あたしは、そんな快斗が気掛かりで仕方なくて。









「ねえ、もしかして熱あるんじゃないの？」

快「お前が？」









あたしは、快斗を心配して言ったのに、快斗はやっぱりあたしを優先する。









こういう優しさ、嬉しいんだけど今は嬉しくない。









「快斗が、だよ。あたしは平気。」

快「…熱なんてねぇよ。」

「ほんとに？」

快「ほんとに。」

「嘘ついてるでしょ？顔赤いよ？」

快「…ついてねぇけど、まじで？」

「まじで。」









どうやら、快斗の顔が赤いのは、無意識のようで。









あたしは、こないだの風邪を移してしまったのではないかと不安になった。









その不安が行動に出た。

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