待ってろ、俺が必ず迎えにいく。2【怪盗キッド】

67.+° *考えることは。 ページ23

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「やっぱ、暗くなってきたね。」

快「だから言ったろ？」

「………うん、快斗の言う通り。」









そんな些細な会話を交わしながら歩く帰り道。









外は夕陽が西へ還っていって、いい具合のオレンジに染まりつつある空。









もうそろそろ、暗くなるかな。









快斗に送ってもらって正解だ。









「…へへ、ありがと。」

快「…………なんだよ急に。」









なんだか、こんな些細な会話でさえも、彼氏彼女の関係だと、見える世界がまるで違う。









あたしたちの周りだけ、隔離されているみたいに、周りの会話とか景色とか。









そんなものが全部、まるで見えなくて。









外を歩く、リア充とやらの気持ちがよくわかってしまう今の自分に、少しだけ優越感を感じる。









快「…なんかよ、お前と想いが通じあって見る世界って、」

「全然違うね。あたしも思った。」









どうやら、考えることは一緒のようで。









快斗も同じことを考えていたらしい。

68.+° *甘く魅惑的な。→←66.+° *お帰りの時間。

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