待ってろ、俺が必ず迎えにいく。2【怪盗キッド】

65.+° *和らぐ雰囲気。 ページ21

.





「告られてない。告られる前に断った。」









あたしが、断言するようにきっぱり言うと、快斗は









快「はぁあぁぁあ…。」









長い息を吐く。









「ため息長。」

快「うっせぇ。俺、勝手に嫉妬してただけかよ。だっせ、まじ。」









快斗は床にへなへなと座り込んだ。









それはもう、情けなく、脱力感丸出しで。









するともう、さっきまでの緊迫した雰囲気が一気に和らいだ。









なんだ、そんだけか。









あたしは心の中でひっそり呟く。









すると、快斗が立ち上がり、ソファにあたしを押し倒した。









「わ、」

快「…ったく、心配かけさせんなよ。」

「か、かけてないし！」

快「真っ赤な顔で言われたって響かねぇけど。」









快斗がそう言ってふは、と笑った。









その微笑みに、あたしはまた顔が赤くなる感覚。









なんだか、あたしばかりドキドキさせられているようで、しゃくにさわって。









快「______ん、は…っ、」

「ん、」









あまりにも苛立ったので、あたしから快斗に、キスをした。

66.+° *お帰りの時間。→←64.+° *勘違い。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す