続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２２ 】

止まったエレベーター ページ12

☆★☆ 北斗・side ☆★☆

東京プレゼン…


超… メンドクサイけど…


「うしゃ！やるぞ！！」
この涼介のやる気。


そんでもって…

あの先輩たちのやる気。


『お前ら、APDのデータもう一度 出来るか？』


やべぇな… イライラし過ぎて…

つい口に出た言葉…


『誰に言ってるんっすか？』


「生意気だったな、でも言ってしまったものは仕方がない」
ボソッとつぶやいた。

「ああ？？何〜？？」
… うっせ…


あ〜… マジでイライラする…


「… 何でもない」
適当に返事。

「んだよ！マジにいけよな！時間ないんだから！」
… はいはい。


涼介は、超〜やる気満々。

すげーよな… コイツは…

どうしてこんなに頑張れるんだ？

Aちゃんが目覚めたからか？


「エレベーター来ないな… 何で？」
え？

「さぁ？何かあったかな？」
階数表示を見つめた。

「３階で止まってんな… 」
だな…


シーン…


「俺さ… 」
ん？

「告白するから」
え…


「Aちゃんに想いを伝える」

「それが… わかってる結果だったとしても… 」


涼介…


「無駄なことはないって… 言ってくれたから」
あ…


ニカ先輩の言葉…


「堂々と『君が好きでした』って言うんだ」
泣きそうな… 笑顔で言った。

「… そっか、… ん、… 堂々と言え」
嬉しそうに頷いた。


３階に止まったままのエレベーター…

２人で黙ったまま立っていた。


「… いいのか？」
ん？

「香月」
…


シーン…


「… 香月さ… 」

「お前のこと本気だよ」


シーン…


「だから… 怒らず ちゃんと聞いてやれよ」
ちゃんと… か…


香月…


「言っとくけど、香月は 俺らの… あのこと… あったこと知ってる」

「詳しくは 話してないけど… 知ってるから」


やっぱり… 知ってるんだ…


… なのにアイツは何も聞かない。


「香月は… 優しいよな」
胸が熱い…

「… ああ、優しいよ」
あんな奴いない…


俺を抱きしめてくれた。


「明日 迎えに行くんだろ？」
え…

「何年 一緒にいると思う？ガキの頃からだぜ？」
涼介が上を見ながら言った。


全然来ないエレベーター。


「午後から本格化するからな」
午後…


香月…


「ちょっと待ってて… すぐ戻る」


俺は、廉耶にプレゼンのことを説明し、朝からにしてほしいと言いに行った。


帰り際、廉耶に…


ボソッと言われたこと。


『明日は笑顔だから』


笑顔…


明日は香月の笑顔が見れるかな？

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