あなたは誰と恋する？ ((短編集)) 2nd (ページ37)

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ライブ当日

今日もジョンハンに電話をした

『今日アリーナしかも花道の近く』

「え！？！？？？」

『なに、』

「前もって言ってくれてもいいじゃん... 絶対探す！」

『よろしく』

最後に聞いたジョンハンの言葉を信じて、今日は探して見つけてくれることを願った

なにか特別なことしてあげるって言ってたけど、なんだろ？とか、本当に私にだけして欲しいとか、ずっと思ってる私はきっと独占欲とかの塊

ライブが始まった

ジョンハンは私を探しているのかずっとキョロキョロしてる

あっ目が合った

ジョンハンは、嬉しそうにスキップしながら去っていった

盛り上がってきた頃、メンバーがステージから少し降りるような感じでファンに近づいてきた

まさかの私のところはジョンハン...

泣きそうだった

ジョンハンは、私の目の前に来て手を握って歌ってくれた

手を握るなんて付き合ってれば普通にあるけど、これは特別で涙が溢れた

そして小さい声で

「本当に愛してる」

と言ってステージに戻っていった

ありがたいことに私の周りはジョンハンのファンがあまりいなくてモミクチャにされることは無かった

本当に嬉しくて、特別で幸せだった

ライブが終わり家に帰ってきたらすぐジョンハンが来た

ジョンハンが入ってきた瞬間抱きついた

普通じゃこんな事しないのに

「どうしたのA～笑」

『ありがとうっジョンハンっ』

私はいつの間にか泣いていた

「いったでしょ？特別なことするって」

『けどっ...』

「スニョンに言って近づく時間設けてもらったんだ」

『ありがとうっ本当に幸せだよ...』

「はいはい、泣かないの」

そう言って私の頭をなでる彼はアイドルとしても彼氏としても自慢できる完璧な人です

そして、私がジョンハンの心を支えてるんじゃなくて、ジョンハンに私が支えられてるかもしれないと改めて痛感しました

end