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温泉 on ice 当日
会場となっているアイスキャッスルはせつは大にぎわいだ
今日のメインであるユウリとユリオ、そして参加はしないものの注目度の高いヴィーチャと私には報道陣が多く押し掛けた
観客席は超満員
誰もがこの催しに注目しているのだ
そして始まった演技
くじ引きの結果、ユリオが先になった
ユリオは滝行に行った後からぐんとレベルアップしていた
きっと彼のAgapeを見つけたのだろう
それでも今は欲が前面に出すぎている
ユウリに負けたくないという想いがかえって演技の邪魔をしている
ユリオが滑り終わると、ユウリがリンクに入る
ユウリの演技は昨日最後に見たときからさらに成長していた
動きや表現に女性らしさが加わり、全身から溢れるのはまさしくErosだった
ヴィーチャはなんとも生き生きとした表情で、勝負の結果は言うまでもなくユウリの勝ちだろう
それを悟ったのか、ユリオはなにも言わずにリンクを去った
きっとGPファイナルまでにさらに力をつけるのだろう
期待を込めて、私は見送りをしなかった
簡単な表彰式が行われ、ゆーとぴあかつきに帰り、普通盛りのカツ丼を皆で食べた
ヴィーチャは大盛を許可したのに、ユウリは大盛はちゃんと試合に勝って食べたいと言い、その意思を尊重した
その翌日、私とヴィーチャは早めにリンクを訪れ、西郡家にお礼を兼ねて2人で前シーズン前半で滑ったエキシビジョンを披露した
しっかり滑るのは久し振りだったが体の感覚は衰えておらず、私の怪我のためにジャンプの難易度を落とす程度で滑りきれた
それからかれこれ数時間
ほぼお昼に近い頃、大遅刻をしたユウリが慌ててリンクへやって来た
ヴィ「全く、俺を待たせるのはアエロフロートかユーリぐらいだよ。」
勇「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」
ヴィ「wow!ジャパニーズドゲザ!」
あ「アハハ、ユウリは面白いわ。」
勇「遅刻してすみませんでした!」
ヴィ「オーケイ、じゃあ今日からまた、練習を始めようか。」
ヴィーチャのその声で今日もまた練習が始まった
数日後
ヴィ「ところでユーリ、フリーはどうしようか?」
勇「あ」
あ「もしかしなくても、忘れてたわね?」
勇「すみません。」
ヴィ「構わないさ。じゃあまずは曲を決めないといけないね。どうする?」
勇「ヴィクトルが決めちゃってください。」
あ「へぇ、珍しい。」
勇「今までもコーチが決めていたので。」
ヴィ「ふーん。じゃあ考えてみるよ。」
ラッキーカラー
あずきいろ
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uka8502(プロフ) - 待ってます!! (2020年5月4日 14時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧ほのか(プロフ) - 雅さん» 待っていて下さる方がいるとやる気アップです!ありがとうございます♪ (2017年7月3日 6時) (レス) id: c1e5225473 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 更新楽しみにしていました!変わらず面白いです。 (2017年7月3日 1時) (レス) id: f834637cea (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 朝霧ほのかさん» 更新頑張ってください!! (2017年4月7日 17時) (レス) id: 4d52058f41 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧ほのか(プロフ) - るなさん» ありがとうございます。精進致しますので、お付き合いいただければ幸いです。 (2017年4月7日 0時) (レス) id: c1e5225473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝霧ほのか | 作成日時:2017年3月25日 8時