Lv.20▼.配置決定 ページ22
そこからの流れはもう劇的だった。
リムル様が「性善説」「性悪説」の話をして、意見を述べられて、そしてみんなが呆れて。
それから着々とそれぞれの持ち場が決まっていく。
「A。早速で悪いんだが、お前は何が得意なんだ?」
遠巻きに眺めていた私に、リムル様から声がかかる。
え、何が得意……?ねぇねぇベルゼブブさん、私の得意分野は?
《考。現在の主様は器用貧乏です。得意分野はありません。》
え、ひっどい!!!!
普通主に向かって器用貧乏とか言う?????
『申し訳ございませんリムル様。
得意分野と言える得意分野はございません。…が、皆様のお手伝いならいくらでもできます。』
えーんリムル様相手に無能をさらしてるのと一緒だよこんなの!!!
得意分野がほしい!!!なにか特化したものがほしい!!!
「そうか……じゃあ、シュナ__」
「はい」
シュナちゃんの打てば響くような凛とした返事。
「今言った通り、ベニマル達にはこの弱体化を解除してもらう。
だがこの結界こそが、シオン達の魂が留まっている助けになっている、という可能性が高い。
俺の言いたい事が分かるな?」
「はい、リムル様。代わりの結界を、私共で用意するのですね?」
「その通りだ。出来るか?」
「言われるまでも御座いません。是非ともその役目、私にお任せを!」
「よし、それじゃあA、お前もシュナと共に結界の作成に当たってくれ。」
『御意に。必要があればお守りしますのでご安心を。』
また突然振られて面喰いながらもポーカーフェイスでそれを隠して真面目に答える。
「心強いな、シュナ。」
「はい。よろしくお願いしますね、A。」
んんんん、リムル様からの心強いにシュナちゃんのよろしくいただきましたありがとうございます。
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