二章・3話（黄＋青） ページ10
るぅとside
「……要するに、ころちゃんはそのホラーゲームを2人で実況したかったんですね？」
「うん」
ころちゃんの言ったゲームはかなり怖いと有名なゲームらしい。それを実況したかったが本気で怖かったのでさとみくんと一緒なら出来ると思って提案した。そこで一言、“ころんととか絶対やらんわ“と返され口論になったらしい。
「ん、んん……？さとみくんどうしたんだろ……」
「いやまさか断られるなんて思ってなかったからなあ」
ころちゃんもころちゃんで口論中にヒートアップして飛び出してしまったらしい。
「……嫌われてない、よね」
ぽつりところちゃんが口に出す。その声はどこか寂しげだった。
「大丈夫。皆、ころちゃんのこと大好きだよ。」
本心で告げた。ぐ、と唇を噛み締めてころちゃんが“うん”と頷く。やっぱり、こういうのはさとみくんから聞きたいよね。
カラオケに戻るかどうか尋ねたら渋ってきたのでラインでジェルくんにさとみくんのフォローを頼む。
「じゃあ今日は気分転換にゲームでもしますか？」
「お、るぅとくん久々に付き合ってくれるの？」
「まぁ、今日くらいはいーよ？」
ふふ、といたずらに笑うところちゃんが嬉しそうに立ち上がった。……そういえば、カラオケの料金払うの忘れてた。ころちゃんも。
「こ、ころちゃん……」
「なにするかー、今のゲームはやっぱさとみくんとしたいしなあ……。マリメ一緒にやる？んー、でもるぅとくんとならFPS……マリカもいいな……なにしたい？」
「えっ、あ、えぇっと……」
楽しそうな様子に思わず押し黙る。後で謝ってちゃんと払おう。そう考え店を出た途端、ころちゃんが切り出した。
「そういやるぅとくんもなんかないの？悩み事。」
その言葉に、ジェルくんの姿が脳裏に浮かぶ。
「……ないよ」
「なにそれ、嘘じゃん。わかりやすいぞるぅと」
ころちゃんは案外鋭く、付き合いが長い。嘘ついてすぐバレることは想像に容易かったが、思わず嘘をついた。何故こんなに隠したくなるのかはわからなかった。
「まーた隠し事。るぅとくん全然相談してくんない！」
プン、とそっぽを向いてしまったので慌てて口を開く。
「ぼ、僕自体もよくわかってなくて、その……！」
意を決して深呼吸をする。
「……ある特定の人物に心臓が高鳴ったり、その人を前にすると体温が上がったり、顔がまともに見れないのって、なんなんでしょう」
「なにそれ、恋じゃん。」
ころちゃんはあっけらかんとそう口にした。
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せいら(プロフ) - 律@ティアプリさん» ありがとうございます……！めちゃくちゃ励みになります……！頑張ります(*´∀`)♪ﾜｰｲ (2019年11月24日 23時) (
レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
律@ティアプリ(プロフ) - めちゃめちゃ好みです…！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください(*´∀｀*) (2019年11月24日 20時) (レス) id: a2d31bad2e (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - ぱーぷるうさぎ。さん» うわああありがとうございます！小説書くのど初心者なので色々と手探りですがありがたいです…！頑張ります＼(^^)／ (2019年11月22日 21時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷるうさぎ。 - この小説とても好きです！これからも頑張ってください (2019年11月22日 20時) (レス) id: 743cd17f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せいら | 作成日時：2019年11月20日 9時
