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一章・2話 ページ2

ジェルside


48時間のリレー放送も終盤を迎え、あと数分で全員での放送が始まるということで機材の用意をしている時だった。不意に、2時間ほど前のさとみるぅとジェルでの放送を思い出す。

(……かっこいい、ってなんなん)

ただ、るぅとがさとみに助けてもらって思ったことをそのまま口に出しただけなことは理解していた。だが、なんだかとてもモヤ、とする。というか。あの瞬間るぅとにとってのヒーローは完全にさとみだったことが羨ましかった。

(ゲームのうまさってずるくね。そんなん性質でしかないやん。)

るぅとはゲームが好きだが個人でやることは少ない。作業に追われることが多いことや本人曰く、放送でもないのにゲームをするのは罪悪感があるそうだ。だが、ゲームを一緒にやってやるとすごく嬉しそうにする。そんなるぅとにとってゲームの上手いやつは明らかに尊敬の対象だろう。なんだか、気に食わない。
カッコつけたいと思うのは自然な感情だろうが、思い出してまで嫉妬するのは初めてだった。

悶々としながらディスコードに参加し簡単な話し合いをする。なーくんに『さっきジェルくん凄かったね、あの2人と対等に渡り合ってた!』と褒められ気分は上昇し、そのまま全員放送になった。

通常通りテンション高めななーくんの挨拶でスタートして、最後の4時間が始まった。

『リレー放送もラストですよ。どうですかころちゃん。』
『いやもうあと20時間くらいできる。』
『ほんと?え?それしか出来ないの?』
『あぁあいや、その十倍はいくかなぁ!?』
『まじで!?じゃあ、ころちゃんにあと200時間してもらうということで……』
『いやいやいやなーくん待って!』

まんまとなーくんの罠に引っかかるころんを揶揄いながらディスコードの画面に目をやると、るぅとがやけに喋ってないことに気付いた。

「るぅと〜?生きてるか〜?」

特にトイレへ行く、などのLINEの連絡も来ていないのでてっきりいるものだと思って声をかけたが、返事が来ない。

『なに。るぅとくん寝てる?』
『えぇ〜、るぅとくん〜っ』

ころんと莉犬が声をかけるも応答がない。このままじゃ放送事故になると思ったのか、なーくんが放送上で“るぅとくんはトイレ行ってるってさ。”と告げた。その瞬間なーくんから“るぅとくんから連絡来てる?”とラインが届いた。つまり、実際は誰にも連絡せずにるぅとは応答がなくなったのだ。

“連絡してみる。繋いで。”となーくんに送ってるぅとに電話を掛けた。

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せいら(プロフ) - 律@ティアプリさん» ありがとうございます……!めちゃくちゃ励みになります……!頑張ります(*´∀`)♪ワーイ (2019年11月24日 23時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
律@ティアプリ(プロフ) - めちゃめちゃ好みです…!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください(*´∀`*) (2019年11月24日 20時) (レス) id: a2d31bad2e (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - ぱーぷるうさぎ。さん» うわああありがとうございます!小説書くのど初心者なので色々と手探りですがありがたいです…!頑張ります\(^^)/ (2019年11月22日 21時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷるうさぎ。 - この小説とても好きです!これからも頑張ってください (2019年11月22日 20時) (レス) id: 743cd17f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せいら | 作成日時:2019年11月20日 9時

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