95 少しずつ始まる試練 ページ6
翌日から早速、険しい山道を乗り越えるためのトレーニングが始まった。
俺は元からそんなに体力がない。
昔から運動神経はいい方だったけれど、体力を使うことを面倒くさがって。
できるだけそういうことを避けて生きてきて
手を抜くことが特技なんじゃないかってくらい。
そんなことを繰り返していたらいつしか俺の体は男のものとは言い難いような、華奢で弱々しい体になっちゃったってわけ。
『和、お前腕立て伏せもできないのかよ』
「だって日常生活で腕の筋肉なんてさほど使わないでしょ？」
『使うよ。料理したり、物運んだり。』
「そんなの腕立て伏せしなくても俺だってできるし」
『へぇ。じゃあ腕立て伏せも余裕でできるよな』
「だから腕立て伏せなんて、山道歩くのに必要ないって」
『やっぱできないんじゃん』
「うるさい！できるもん」
『そもそもお前は体力がなさすぎるんだよ』
「うるさい！」
そう言って硬いフローリングに両手をついて肘を曲げてみれば、面白いほどにプルプルと震えて呆気もなく俺の体は床にペタンとついてしまった。
『ほら。全然力ないじゃん』
上から聞こえたその声にチッと舌打ちをする。
真横で両腕を組んであぐらをかいている大野さんを睨みつけて文句を投げつけようと顔を上げた時、
後ろにいる3人が目に入る。
3人とも、同じ顔をしてやれやれと俺のことを見つめていた。
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櫻宮 - スピンオフ出たら速攻読みに来ます笑笑和は智たちは新たな道を歩いて行くのでしょう。和が言っていた｢僕を見つけて。｣きっとあの4人の心のどこかにあったんだと思います。 (2021年9月10日 9時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん、さすがの解釈です...!!(拍手) 初めての長編で慣れていませんでしたが、最後まで読んでいただけて本当に嬉しかったです！スピンオフはまだ未定ですが、何かしら書くかもです！笑 また是非読みに来てください♪ (2021年8月15日 23時) (レス) id: 0d8f9465a1 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - きっと雅紀はあの子と何か関わりがあるのか調べるんだろうなぁと思いました。笑スピンオフ期待してます笑笑素敵なお話ありがとうございますm(_ _)m (2021年8月12日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - このとき５人が探していたものは和は4人との思い出そして4人は和との思い出を探していたんだろうなと思います。最後のなんで泣いてるのか理由は簡単またあの4人に会えたから。凄く素敵なお話でした。 (2021年8月12日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - Akimiさん» Akimiさん、なんて嬉しいお言葉...(涙) 最後まで頑張って書いた甲斐があります。わざわざコメントまでしていただきとても嬉しいです♪ありがとうございます！ (2021年8月12日 15時) (レス) id: 0d8f9465a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kai | 作成日時：2021年5月17日 20時
