8-2 ページ22
.
和「おかゆの材料は、、、あれ？卵ないじゃん。」
普段あまり使わない冷蔵庫をぐるりと見渡す。
潤くんが普段管理しているせいか、お洒落な物ばかり入っていてどうしようかと悩む。
和「これと、これでいっか、、」
ほうれん草と大根と梅干しでおかゆを作ることにした。
リズムよく野菜を切っていると、先ほど感じた違和感がまた襲ってきた。
なんだか目の前のものがダブって見えたり、白っぽく見えたりする。
和「なんだろ...疲れてんのかな」
目を擦ってそう思いながらも、寝込んでいる相葉くんのために手際よくおかゆを作る。
最後に弱火で全体に火を通したら完成だ。
意外とうまくできたなぁと自画自賛しながらお皿に盛り付ける。
出来上がったものをお盆に乗せ、相葉くんが作った苦いお茶ではなく、優しい味の麦茶を隣に乗せて２階へと運ぶ。
和「相葉さーん、入るねー」
ドアを開けて入ると、相葉さんは目を開けてベッドの上でぼーっとしていた。
和「あ、相葉さん、具合どう？」
雅「んんっ、まだ怠いけど、、さっきよりは楽かな、、」
和「そっか。あ、おかゆ作ったんだけど食べる？」
雅「ん、たべる。」
和「じゃあ食べさせてあげるよ。はい、あーん」
雅「あーん」
和「ふふ、俺が体調悪い時はいつも相葉くんにしてもらうのに、今日は立場逆転だね。」
いつもはされてばかりだから、こうして役に立てていることがなんだか嬉しい。
雅「おいしい。」
和「ほんと？よかった」
相葉くんの口元についてしまった汁を拭こうと後ろの台に置いてあるティッシュを取るため立ち上がる。
そのとき。
急に頭の左側の部分にズキン、という痛みが走った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
orange(プロフ) - リクエスト書いて頂いて有り難うございます！心配させたくなくて隠しちゃう感じや、みんなのお互いへの思いやりや優しさがとっても良かったです。またお話楽しみにしています、ありがとうございました(*^^*) (2020年7月8日 20時) (
レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - orangeさん» orangeさん初めまして。リクエストありがとうございます！！了解致しました！ご期待に添えるか分かりませんが、想像を膨らませて書かせていただきます！しばしお待ちください(^ ^) (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63cdd93f47 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませて頂いています。もし出来ましたらリクエストお願いします。他の誰かが体調不良で看病されてる中、二ノが自分の体調を隠して悪化させてしまう、みたいな内容が読んでみたいです(^^) (2020年7月1日 22時) (レス) id: ec0a1d16c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kai | 作成日時：2020年6月30日 18時
