Believing (ページ7)

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雅「ニノ？着替えないの？」

和「あ、や、着替えるよ」

なんだか胸が苦しい気がした。

気のせいかもしれない、そう思って次の衣装を手に取って着替え始める。

次はダンスがメインの曲が3曲くらい続く。

落ち着かせようと水を一口飲み、また照明の元へと歩いていく。

２曲目の中盤。

和「はぁっ、はぁっ、、はぁ、、」

なんだか、長距離を走った後のように、上手く呼吸ができない。

苦しい、苦しい、どうしよう...

もう頭の中はパニック。

それでもなんとか歌って踊り続けた。

ファンの子たちはもちろん、他の4人もその様子に気づかないくらい、苦しさを押し殺して普通を装う。

次の着替えのため裏に戻ると。

一瞬にして緊張の糸が切れて力が抜けた。

もう...立っていられない、、、。

足元から崩れ落ち、その場に大きな音が響く。

潤「えっ、和！？」

智「にのっ！！大丈夫か！？」

近くにいた潤くんと大野さんが駆け寄ってくる。

スタッフも集まってきて、その場は一瞬にして騒然となったのがなんとなく分かった。

和「はぁ、は、んっ、、はぁはぁ、、」

呼びかけに答える余裕なんてなくて。

潤「和、落ち着いて。大丈夫だから。」

潤くんはそんな状況にも冷静に対応し、楽な姿勢をとらせて背中をさすってくれる。

それでもまだ、苦しくて。

衣装の襟の部分をぐいぐいと引っ張った。

息ができない...

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