Believing (ページ40)

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雅「スイーツ部―！」

和「すいーつぶぅ…」

雅「テンション低いなあ」

和「もう疲れたんですよ…」

たしかに、スイーツ部に所属していないにのちゃんにとっては、この甘々地獄はしんどいかもしれない。

スイーツ部の俺でさえ、そろそろしょっぱいものを食べたいって思ってるのだから。

雅「にのちゃんがんばって」

和「もう無理ぃ」

雅「おいしいスイーツを部長に食べさせるんでしょ？」

和「でも～」

なに言ってもソファに寄りかかって食べようとしないにのちゃん。

ん～何かいい方法ないかなあ。

とりあえずコーヒーでも飲ませるか。

雅「すいませんコーヒーもらってもいいですか？ブラックで」

カメラの向こう側に立っているスタッフにコーヒーを頼む。

ブラックの飲み過ぎだと部長に怒られていたにのちゃんだけど、これは部長のためなんだから。

仕方ないよな…

コーヒーを手渡されてにのちゃんの方を見ると、クッションを抱えて目を瞑っている。

雅「ほらにのちゃん起きてー。にのちゃんの好きなコーヒーだよ」

和「え！」

あれだけぐったりしていたニノだけど、やっぱりコーヒーには目がないみたい。

子犬みたいな目をキラキラさせてコーヒーを手にとった。

大事そうにコーヒーを飲むニノちゃんのおでこにさりげなく手を当てて、熱がないことを確認する。

うん。大丈夫そう。

和「はぁ、復活。」

雅「お、じゃあ始めるか」

和「今日はどこなんですか？」

無事ニノちゃんが復活したところでスイーツ試食会をスタートすることができた。

チョコが出てくる度にゲンナリはしていたけど。