Believing (ページ37)

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そういえばニノは汗を全くかいていなかった。

それに、バスにいる時から少し様子がおかしかった。

俺はそれに気づいていたのに、、、

どうして事前に防げなかったんだろう。

目の前のニノを見ながら自分の不甲斐なさに泣きそうになっていると。

マネ「救急車来ました！！」

救急隊の人が駆けつけてくれて、それまで処置にあたっていたメンバーやスタッフはその場から離れて救急隊の人と場所を代わる。

ニノの状態を確認すると、持ってきた担架に乗せられてニノは運ばれていく。

救急車にはマネージャーが付き添うことになった。

最後にチラリと見えたニノは、顔色が悪くて、とにかく辛そうで...

救急車がまたサイレンを鳴らしながら走っていく。

その音が遠ざかっていくと、一瞬にして力が抜ける。

智「翔くん大丈夫？」

翔「あぁうん」

潤「いやぁ焦った、、」

雅「にのちゃんやっぱり体調悪かったんだね」

翔「俺気をつけて様子見てたのにな、、」

智「あいつ隠すのうまいからね」

そのままロケは中断。

テレビ的には使えるくらいは撮れてたみたいだから、それでなんとか編集してもらう。

帰りのロケバスはなんだかそわそわしてしまって。

みんなもいつも以上にスマホを気にしていた。

この日はみんなこのロケだけだったので、それぞれ家に送ってもらう。

家に着くと、リビングに入ってドカリとソファに座った。

翔「はぁー、、」

メンバーが熱中症になって運ばれるなんて、心臓に悪い。

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