Believing (ページ31)

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男「なんでお前ら、、」

薄れかけていた意識の中、音のした方を見ると

そこには会いたかった４人がいて。

雅「にのっ！！」

潤「和！今助けてやるからな」

智「お前、俺らの大事な和にてぇ出すんじゃねぇよ」

そう言って３人は男に立ち向かっていく。

翔「にの...大丈夫か、、ごめんな。守ってやれなかった、、」

翔ちゃんが俺の口に貼られているガムテープをとって、手首に強く巻かれていた紐を解いてくれた。

そのまま力が抜けて座り込む。

翔「もう大丈夫だよ」

上から上着をかけて抱きしめてくれた。

あの時と同じように、、、

恐怖感と安心感が錯乱して。

俺はそこで意識が途切れてしまった。

ふと目を開けると、なんだか見たことのある部屋に俺は寝かされていた。

和「あれ…」

翔「気がついたか？」

和「翔ちゃん、、」

翔「ここ俺ん家。勝手に連れてきちゃってごめんな」

体を起こそうとする俺を咄嗟に支えてくれる。

和「おれ、、、」

翔「ニノあの後気失っちゃって、そのまま俺が連れて帰ってきたんだよ」

和「ふふ、ごめんね。情けないねおれ」

翔「そんなことない。誰だってあんな目にあったら恐怖でどうにもならないよ、、」

和「あの男は、、？」

翔「あの人、昔テレビ局の社員だったみたいで、前に捕まって仕事も辞めさせられたはずなのに、裏から入るルートを知っていて、スタッフを装って入ってきたみたい。」

和「そうなんだ...」

翔「ニノに相当執着してたらしくて、、でももう捕まったよ。裏の警備も強化するって言ってた」

和「そっか」

翔「今日はここでゆっくり休んでいきなよ」

和「ありがと...」

目線をおろすと手首には紐で強く巻かれた痕。

怖かった...みんなが来てくれなかったらおれ、、

思い出すだけで手が震える。

翔「ここ痛いよな。包帯巻いとこうね」

見るたびに思い出してしまう俺を気遣って

翔ちゃんは包帯を巻いて隠してくれた。

あれから俺は、４人以外の男の人に触れられることが怖くて体が勝手に震えるようになって…

でもその度に４人が「大丈夫だよ」って落ち着かせてくれた。

今でもたまに

触られるとビクっとなってしまうけど、４人のおかげで俺は安心して生きていけている。

Fin.

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