Believing (ページ26)

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俺はにのちゃんが苦手そうな甘いパンを手に取る。

半分にちぎって口へと運んだ。

雅「ん？なんだ...？」

隣には目の前に同じものがあるにも関わらず、俺の反応を静かに待ってる子犬がいる。

雅「おいしいけど...これなんだ？」

にのちゃんも不思議そうに少し食べる。

食欲もないだろうし、そんなに無理しなくていいのに...

と思っていたら突然むせ始めた。

和「ごほっ、ごほっ」

雅「大丈夫？」

持っていた手からパンをとって背中をさすってあげる。

ボソボソしているパンが喉に詰まってしまったみたい。

和「ごめん、もう大丈夫」

雅「一回お水のもう」

スタッフの人がうまく編集してくれるだろうからと、水をもらって一旦落ち着かせる。

雅「あんま無理して食べなくてもいいからね」

にのちゃんにおしぼりを渡して俺も手を拭く。

タイミングを見て会話を再開する。

雅「パン自体がものすごい甘いね」

和「うん、パンだけで十分甘い」

雅「朝これ一個とコーヒーで十分だね」

和「うん...半分で十分」

雅「半分で十分笑」

にのちゃんは俺と半分こで十分だもんね～。

そう思いながら最後のおかしへと移る。