Believing (ページ20)

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カメラの準備などをしている間に、ひとりぽつんと立っていたにのに声をかける。

智「にの、途中できつくなったらカメラ回ってても気にせず誰かに言うんだぞ」

和「うん...わかった」

カメラが回り始める。

船の上では特に何をするわけでもないが、一応５人久しぶりのロケということもあって、自由に会話している５人の様子を撮影することになっている。

だからカメラは常に回っている状態。

最初はデビュー時にハワイで乗ったクルーザーの話で盛り上がり、それから15周年のハワイでのコンサートの話へとシフトした。

翔「あの時、俺だけヘリの中からファンの子たちが見えなくてさ、ずっとこうやって大人しく座ってたんだよ」

潤「どうしてもこっち側しか見えないもんね笑」

智「あれって確か最初船で登場するっていう案もあったんだよね？」

潤「あったあった。なんかビーチが見えるところに船で登場したらカッコいいんじゃないかみたいなね？」

雅「あったね！それも結構好きだった！」

翔「現地の人もめちゃくちゃ来てくれてたもんね！あれ覚えてる？あのなんか変な格好したおじさん笑いたよね？にの、、、にの？」

和「あの、、、ちょっとごめんなさい...話続けてて...」

会話が弾む中、先ほどよりも顔色を悪くしたにのが、のそりと立ち上がって船の中へと入っていった。

みんなも心配そうにそちらを見つめる。

船が出港しておよそ20分。

もう酔っちゃったか、と思ったけど、ここでカメラを止めることもできず、会話を再開する。

でも、しばらくしてもにのが戻ってくることはなく、到着間近になってカメラが止まると1人のスタッフが俺らの元にやってきた。

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