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智「にの？少し話したらCM入るからそれまでいけるか？」
そう小声で聞くとコクッと頷いた。
密着してはいるけど不審がられないように手を離す。
にの...少しだけがんばれ...
翔「ありがとうございました〜！」
潤「いやぁやっぱり盛り上がりましたね」
雅「最後のパフォーマンスなんて圧巻でしたね！」
翔「あれは本当にどんな仕掛けになってるのか全く分からなかった！」
みんなが個々に感想を言い始める。
その言葉にうんうんと相槌を打ちながらもチラリと隣にいるにのの様子を伺う。
にのはもう立っているのもやっとな感じで、浮かないように前を向いているものの、顔色はこれでもかというほど悪かった。
智「来年のパフォーマンスも期待したいですね〜」
もう早くこの会話を終わらせたくて。
少しでも早く、にのを座らせてあげたい。
他の3人も、会話に参加しないにのが少し気になったのか、違和感がない程度にこちらをチラリと見る。
翔「では、この後一旦CMを挟んでから、紅組のあの方の披露になります！」
翔くんがそう言うと、モニターがスタジオからCMへと切り替わった。
その瞬間、、、
にのの体がぐらっと後ろに傾く。
智「おいっにの！！」
瞬時に支えた体はもうぜんぜん力が入っていなくて。
倒れかけた体を支えながら一緒に座り込む。
雅「えっ、大丈夫！？」
翔「ニノ！どした！？」
潤「かず！？」
みんなもひどく驚いた様子で駆け寄ってきた。
観客や周りのスタッフの人たちが一気にざわつく。
にのは顔色を真っ青にして、腕の中で目を瞑り
荒い息を繰り返している。
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作者名：Kai | 作成日時：2020年6月29日 16時
