Believing (ページ12)

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他の出演者の方もだんだんと揃ってきて会場にはピリッとした緊張感が漂う。

智「さぁ今年もこの日がやってきました！白組代表は、我々嵐が務めさせていただきます。」

４人「よろしくお願いします！」

智「早速、この曲からスタートしたいと思います。」

紅組代表、総合司会の方の紹介も終えて、大きな歌番組の幕が開けた。

懐かしい曲から最新の人気曲までいろんな歌手の方がこのホールに素敵な歌声を響かせてくれる。

５人とも司会としてここに立ってはいるけど、歌を聴いている時間は一観客として楽しんでいた。

番組も後半に差し掛かってきた頃。

智「ん？」

なんだか右肩に重みを感じた気がした。

右隣にはにのが立っている。

智「にの？」

いつものイタズラかと思ったけど、にのはなんだか先程話していた時よりも顔色が悪い。

額には冷や汗もかいているようだった。

智「ちょ、にの？ちょっと...どした？」

体調が悪そうなにのの顔を覗く。

和「、、なんかっ...くらくらする...」

智「えっ、大丈夫か」

和「はぁっ、、きもちわるぃ...かも...」

にのは、ずっと立っていたせいで脳貧血を起こしてしまっていた。

どうしようと焦る。

でも、ここで俺が焦ってどうする。

にのを落ち着かせてあげないと。

状況を察知して、背中を支えてあげる。

少しでも落ち着くようにと、体重をより自分の方にかけさせた。

そろそろ歌が終わってしまう、、、

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