2-8 ページ16
.
智「大丈夫だった？」
潤「うん。今日渡す予定だった書類はまとめて後日お渡しするのでお大事になさってくださいって言われた。」
智「初日からかわいそうだなあ」
潤「やっぱりあの時のこと、思い出しちゃうんだね」
智「でもにのは大丈夫だよ」
潤「うん..そうだよね」
リーダーがそういうと不思議と安心するのは昔からだった。
結局この日は俺も仕事を休み、リーダーと二人で和の様子を見てあげた。
落ち着いて眠れている様子を見て、一旦リビングで作業をしていると。
ずっと寝ていた和が降りてきた。
潤「お、和おきたかー」
俯いていてその表情はみえない。
智「にのぉ。テレビおもしろいよ。一緒にみよ」
とぼとぼと歩き、リーダーの隣に座る。
視線はテレビにあるが、頭の中にはテレビの内容など少しも入ってきてないだろう。
智「にの。おまえは不安に思わなくて大丈夫だよ。
一人じゃないんだから」
リーダーがそういうと、和は音も立てずに涙を流し始めた。
そんな和をリーダーは優しく抱きしめてあげる。
智「俺がまもっちゃる」
和「…うん」
和が無事会社に出社できるようになったのはそれから3日後のこと。
行けたと言ってもタクシーを使ったり、誰かが会社まで付き添ったりして、少しずつ、少しずつ慣れていった。
今ではもうたまにしか出社しなくていい為、問題なく毎日を過ごしている。
って言っても、自分の体調に無関心だから問題なくとは言い切れない部分も多々あるけれど。
リーダーが言ってくれた「守ってやる」という言葉が和を強くしたのは間違いない。
守ってくれる人が４人もいるんだから。
和は昔、そんな4人にはいつも感謝してるんだって酔っ払いながら言っていた。
恥ずかしがり屋だから普段は言わないけど。
Fin.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kai | 作成日時：2018年2月28日 10時
