Voyage (ページ2)

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【episode 1】1-1 ページ2

《日常の些細な出来事編》

潤 side

「こほっ、こほっ、、、」

また今日も隣の部屋から咳が聞こえてくる。

きっと、黄色のドアの向こう側で暮らしている彼から聞こえてくるものだろう。

現在は夜中の3時。

普通の人ならこの時間には夢の中にいるものだが、５つの部屋のうちの１つだけは、いまだドアの下から光が溢れていた。

そう。その張本人は、二宮和也。

このシェアハウスでもみんなからいつも心配の目を向けられている彼だ。

そして今日も、後から４人に怒られることを分かっていながらも
夜中でもパソコンに向かってタイピングをし続けている。

ガチャ。

潤「和。なんでまだ起きてんだよ」

和「あ、潤くん...ごめん。起こした？」

潤「気にするのそこかよ、、。咳出てんじゃん。いつも体を労って早く寝ろって言ってんのに。」

和「だって期限まであと3日なんだもん。早く終わらせないと、後からシステムエラーに追われるのも嫌だしさ。」

潤「そんなこと言ったって、、。こないだ一緒に料理してて貧血起こして倒れそうになったのはどこのどいつだよ。」

和「もう…。あれはごめんって謝ったじゃん」

潤「謝ったから良いよ。ってなんでそうなるんだよ。俺は心配して言ってるんだぞ」

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