一生 ページ34
・
『…ふふっ』
重岡「何笑ってんねん」
『夫婦?』
重岡「おん」
『私と大毅が?』
重岡「おん」
『…いいの?』
重岡「…俺はAがええ」
さっきからずっと、
大毅は私の目を見て逸らさない。
こういう男らしいところ、
大好き。
『…よろしくお願いします』
重岡「…はぁ、あー、緊張したぁー!ほんまはちゃんとセリフ考えててんけど、全部すっ飛んだわ」
一気に脱力してソファに倒れ込んだ大毅。
『緊張した?』
重岡「当たり前やろ!一生に1回のことやねんから」
『ふふっ貴重やぁ〜』
いつもカッコつけてるし、
照れたりしない大毅だから、
緊張してる大毅はかなり貴重。
重岡「ちょっと来て」
ソファに座り直しながら私を隣に呼んだ
『ん?』
重岡「左手出して」
言われた通りに左手を出すと
薬指に指輪を付けてくれた。
『これ…』
重岡「俺なりに選んでみた」
小さな装飾のある華奢な指輪
『可愛い…』
私、この人の奥さんになるんや…
84人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星菜(seina) | 作成日時:2018年10月24日 1時