素敵な恋のはじめ方 2nd 【赤】 (ページ28)

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見送りページ28

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藤井「そっか。仲直りできたか。良かったな」

『うん、ありがとね…』

藤井「別に俺は…(笑)思ったこと言っただけや」

一時帰国を終え、再びロンドンに出発する流星の見送りに来た。

藤井「なんか、初めてロンドンに行く日思い出すわ。この感じ…(笑)」

『ほんまやね』

藤井「A、」

『ん？』

藤井「俺と友達になってくれてありがとな」

『何急に(笑)』

藤井「いやぁ、正直さ、また友達になれるって、フラれた時は思えんかったからさ」

『…(笑)ロンドンの鼻が高い美人とは恋できました？』

藤井「それがさ、仕事は男だらけやし、休みは同僚に遊びに誘われるし、出会いがなかなかないねんなぁ～(笑)」

『それは残念やねぇ(笑)』

私もまた正直こんなことで笑い合えるとは思わんかったかな…

『頑張ってね』

藤井「おう。じゃあ、またな」

『またね』

藤井「また喧嘩したら相談しろよ」

『もう喧嘩しません』

藤井「ならいいけど～(笑)」

流星の背中は、あの時より一回り大きくなって見えた。