素敵な恋のはじめ方 2nd 【赤】 (ページ13)

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電話貴方side ページ13

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＞＞＞重岡「うん…ごめんな」

『仕事なら仕方ないよ。頑張って』

＞＞＞重岡「ありがとう。この埋め合わせは絶対するから！」

週末の約束を断る電話。

次いつ会えるんやろ…

最近お互い忙しいし……

お互いの家に行く余裕もない。

小瀧「Aちゃん？」

『…あぁ、おつかれ』

フリースペースの椅子に腰をかけて
スマホを見つめてた。

大毅との通話が切れたスマホを。

小瀧「大丈夫…？」

『何が？』

小瀧「いや、すっごい深刻そうな顔してんで」

『別にそんなことないけど(笑)』

小瀧「自覚症状なし！？これはさらに深刻な…！」

のんちゃんは勢いよく私の隣にきた

小瀧「何があったん？」

自覚症状…無いわけじゃない。

『ちょっとモヤモヤするだけ。喧嘩して、LINEで何となく仲直りして。次の約束して。でも向こうの仕事で無しになって。最近お互い忙しいからなかなか会えないし、次いつ会えるんかなぁ…って。喧嘩しっぱなしみたいなもんやから。直接会わんと』

小瀧「…そっか。やっぱり喧嘩しちゃってたか…」

『あ、違うっ、のんちゃん何も悪くないからね？のんちゃんのことはちゃんと分かってくれたし。私がちょっと意地張っちゃっただけ』

小瀧「でも…」

『あーもう！そんな顔しんといて！別に上手くいってないわけやないんやし！』

…上手くいってないわけやない。

それって、上手くいってるわけでもないってことやんな…

自分で言って自分で傷ついた。