再会 貴方side ページ23
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小瀧「あのさ…喧嘩になったやんな?あの時、」
『…ううん、大丈夫』
小瀧「いや、でも、俺が部屋に戻ったら、大きい声聞こえたし…彼氏と電話したんやろ?」
『ごめんね、人の家であんなの、最近上手くいってないのはお互い分かってるから。気まずいのも今に始まったことやないし』
あの日の翌朝、私はのんちゃんが起きる前に、
のんちゃんのお母さんに挨拶をして家に帰った。
月曜、のんちゃんに職場で会った瞬間、
この質問。
大毅と付き合ってもうすぐ9ヶ月。
このままじゃあかんよな…
会いたくない…なんて言っちゃった。
そんなこと考えてパソコンのキーボードに目線を落としていたら
なんだかオフィスがざわつき始めた。
小瀧「…?何事?」
私もそれに気づいて
ざわつく方を見ると
久しぶりに見る顔がそこにはあった。
『流星!!!』
思わずそう声を上げると
人集りの中心にいる流星もこっちに気づいた。
藤井「おー!A!!久しぶり!!」
9ヶ月ぶりの流星は
少し痩せた気がした。
流星は私の方に近づき、
私も流星の方に近づいた。
『なんか痩せたんやない?』
藤井「そうか?まぁ、向こうの飯はあんま好みではなかったかなぁ(笑)」
『そんなこと言ってご飯ちゃんと食べてないだけなんやいの?』
藤井「忙しいし、めんどくさいからなぁ、たまにしか作らん。料理はできるで?」
『怪しい〜(笑)』
久しぶりに流星と話して
なんか気分が少しだけ楽になった気がした。
藤井「…A、今日飲みに行くか?」
『え、?』
藤井「そんな気分やない。とは言わせんで?付き合え」
『…(笑)うん』
流星は相変わらず、
私が落ち込んでるのに気づくのが得意らしい。(笑)
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作者名:星菜(seina) | 作成日時:2018年10月24日 1時