私の青春は実りません。

第25話 ページ26

確か、理系と魔術強い学園だったはずだ。
その学園の学園長？とてもそうは見えない。
そして、レニーさんは私に向かって。

レニー「ここに、凄い魔術を持った生徒がいると、アコールに言われたの。
貴方だったのね。貴方の病気、私に治させて。
貴方はギリギリ間に合った方よ。だから、私の学園。ユリアーナ学園に来なさい。
私が貴方を治させてあげる。」

突然のお願い。突然の再会のチャンス。
私も行きたかった学園。それを今言われてるだなんて。

リルーナ「え、でも、学校が…。」

レニー「いいのよ。アコールやここの学園の校長に貴方を任されたから。」

先生たちが？
そうか。気付いてたんだ。私の症状に。

レニー「治療はそう簡単じゃない。でも、覚悟を決めてくればいいわ。
やる気のない生徒を集めるのも酌だし。
でも、アコール達は貴方を絶賛していた。
根性もあり、努力家で理系もずば抜けで一位。
それは、勉強と演技を両立させて頑張っていたから。違う？
だから、来なさい。
明日、貴方の家に行くわ。その時に答えを聞かせて。じゃ、また。」

そう言うと、レニーさんは行った。
病気を治せるなら。

シェゾ「リルーナ、どうするんだ？」

シェゾが心配そうに言う。シェゾに会えなくなるけど、モヤモヤが無くなる。
それに、この病気も。なら。
私は走った。レニーさんの元へ。

シェゾ「お、おい！リルーナ！」

シェゾが私を追いかける。私は足が遅いけど。
でもね、自分のために。みんなの迷惑にならないように私、頑張りたい。
どんな治療でも受ける。

そう思うと、自然と足が速くなる。
ドレスだけど、そんなの関係ないよ。

そして、レニーさんのところに着く。

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