49 ページ49
それから私とマヒロくんは星の国へ連れ戻された。
「キャッ…!!!」
家に着いた途端、私の右頬に電撃が走ったような痛みが炸裂した。
ソラ「お父様!!」
父「…ふざけるなセナ、お前は時期女王としての自覚が実に足りない。しかしまさかここまでだとは思わなかった。」
初めて殴られた。
ただ、それくらい怒っているということだ。
「…女王なんていらない!私は何よりもマヒロくんと一緒にいたいの!」
父「黙れ」
「…!!!(ビクッ)」
この目だ…お父様のこの目。
この目に睨まれるといつも動けなくなる。
ソラ「それで…お父様、彼はどちらに…」
父「あぁ、ライアくんに君たちを探してもらったお礼に好きにしてくれと言ってある。」
ま、まさか…!?
「やだ…やだ、どこですか!?お願いだから彼には何もしないで!!」
父「誰に口を聞いているんだセナ、君にも十分に反省してもらう」
「だったら私だけでいい!!彼は悪くないの!」
自分が傷つくよりも、マヒロくんが傷つく方が何倍も苦しい。
私は使用人達を振り切って扉に走った。
ソラ「お嬢様!」
「私、彼を探すわ!!」
ソラ「そんな!危険です!!」
危険だなんて知らない、身分も立場も名誉も
そんなものいらない。
父「…さぁて、It’s show timeかな」
ソラ「…え?」
待ってて、絶対に傷つけやしない
たとえ自分がどうなっても
退屈だった私を…
ただの操り人形だった私を変えてくれた人
きっと今晩はオリオンが踊る。
私達が出会った時のように…
許されない恋…それがかえって燃え上がらせる。
今夜の月も星も…
幸せに微笑む事が出来ると願って。
私の愛は、確かにここにあるから
70人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メロンパン - お久しぶりです。受験、終わりました。やっと、セピカさんの話読めます!私、この非現実的な話好きですわ。これからもよろしくです! (2021年3月16日 19時) (レス) id: 4669bf361c (このIDを非表示/違反報告)
葵 林檎 - 情景が浮かびやすくて、とても綺麗な感じだから、めっちゃドキドキして読んでいます…! この二人は、どうなるんでしょうか…?! 更新、頑張って下さい!めっちゃ応援してます…! (2021年2月17日 16時) (レス) id: 2561b1222b (このIDを非表示/違反報告)
狼狐(うるふぉっくす)(プロフ) - 自分も許されない恋をしているので、主人公にすごく共感できます…。 (2021年1月29日 19時) (レス) id: df161cba77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セピ | 作成日時:2021年1月25日 21時