恋とオリオン【名前変換オリジナル】

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ライア｢ははっ、君は本当に可愛いなー｣

｢…｣




あれからこの人、婚約者ライアは頻繁に星ヶ崎家に訪れるようになった。

好きでもない人と夜を明かす。






ライア｢ねぇ、教えて？君は何が好きで何が嫌い？｣


｢私は嫌いよ、あんたみたいに自分勝手な愛を押し付けるだけの人間…押し付けるための愛なんて愛じゃない｣





｢好きなのは…｣









…なんで、彼の顔が思い浮かんだんだろう






ライア｢…ん？｣


｢…ソラが作るアップルパイよ｣

ライア｢へぇ〜！ソラくんは料理が得意なんだ？｣



｢ソラはなんでも出来るのよ？それに…ソラは私の初恋の人よ｣



ライア｢あ、そうなの？｣


｢子供の頃の戯言だけれどね。｣






小さい頃の私にとって、光はソラだけだった。
退屈なこんな日々には彼が必要だったから






ライア｢でも妬いちゃうな〜そんなに思われてる彼に｣

｢…なによ｣





婚約者は私の事を抱きしめた。
こんなこと、マヒロくんにもされていない



｢…っ｣


ライア｢僕は好きだよ？その退屈そうでどこかスカした顔の君｣



嫌味か…



ライア｢だから君も僕を愛するべきだ。心も体も…｣






手がドレスの中に入っていくのがわかった。





｢ちょっ、触んないでよ！！｣


ライア｢しーっ…｣



｢な、何…っ！｣




ライア｢僕達は結ばれる運命で、君は僕に全て捧げるべきだ｣









こんな運命ならば、いっその事

破り捨ててやりたい

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