107本目(山姥切国広) ページ7
下を向いて俺は考える
答えなど出るはずないがな
____バタバタ
目の前に鳩が降りてきた
左手を伸ばすと器用に腕に止まった
足には文がついている
足から解いて読むと、今の時代の文字が書いてあった
“Aの手術は無事に終わりました
意識はまだ戻らないので、私はしばらくAの傍にいますから、心配しないで下さいね”
そうか、一命は取り留めたか…
「そうだ国広
ただ、これだけはわかる」
不意な言葉に俺は驚いて長義を見る
長義も俺の事を真っ直ぐに見ていた
「時の政府を信用してはならない」
「どういう、事だ?」
時の政府を信用してはならない?
言葉の意味はわかるが理解できない
長義が再び口を開いた時、粟田口の短刀たちが戻ってきた
「お部屋の準備完了しました」
「助かった、ありがとう」
前田の報告に礼を言うと、その後ろから五虎退がいつものように怯えた感じで言った
「そ、それでは、戻っても、いいですか?」
「ああ、ゆっくりと休んでくれ」
「じゃあ戻ろうか、前田、五虎退」
信濃の言葉に2振りは頷き、粟田口の部屋へ戻って行った
「さて、あの二人を部屋に連れていきつつ、俺は監視をしている
長義はAの様子を見てきてくれないか?
場所はここに書いてある」
「へぇ、本歌を顎で使うとは…
随分と生意気になったね」
長義とここまで話せるようになったのもAのおかげだと思う
だからこそ、長義にAの様子を見てきて欲しい
「まぁいいさ、こんのすけは連れて行ってもいいかな?」
「ああ、あんたに任せる」
長義は立ち上がり、歩き出してから右手を上げて見えなくなった
さて、俺はこの2人を連れていくとするか
「おい、入るぞ」
一応声をかけてから襖に手をかける
「部屋の用意ができた、ついてこい」
そういうと、怪しい素振りも見せずに普通についてきた
「なぁ、山姥切国広
なぜ俺たちに背を向けて歩ける?」
突然な質問に一瞬驚いたが、まぁ答えは決まっている
「背中を見せても大丈夫だと、少しは信用している」
「で、裏の理由は?
俺たちはそれほどまでに弱いか?」
部屋の前につき、歩みを止めて少しだけ振り返る
「その気になれば背を向けた状態からでも俺はあんたたちを切り殺せる
部屋はここだ、自由に使ってくれ
外出はできんがな」
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夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます!この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…!改めましてご閲覧ありがとうございます!更新頑張りたいと思います! (2020年1月24日 9時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夷空斗 | 作成日時:2020年1月21日 23時