105本目(山姥切国広) ページ5
「山姥切！Aは！？」
本丸に戻ると大和守と加州が駆け寄ってきた
俺かここから戻るとわかっていたのか
「Aの友人と偶然にも出会ったから、共に病院とやらに行き、Aを彼女に任せて俺は戻ってきた」
そう説明すると2人は明らかに肩を落とした
「でも、納得かも
人間のことは人間が1番わかってるからね」
寂しそうに加州が呟いた
だがその通り、刀の付喪神である俺たちが人間のAの体のことは分からない
「そうだ、霧幻と審神者はどうした？」
「あいつらなら、広間で三日月が相手してるよ
って言っても、廊下に待機してる刀もいるけど」
大和守は呆れ気味にそういったが、心配なのは確かだろう
俺たちに危害はくわえないといったが、本当かどうかは分からないからな
「俺たちも行くぞ」
俺は2人にそう言い広間をめざして歩き出した
本丸内は争った形跡こそ残っているが、遡行軍の残党はもういない
本当に霧幻が消してくれたのだろう
信じていいのかよくわからんやつだ
「お、やっと戻ってきたな！」
廊下には本当に色んなやつが聞き耳を立てていた
「鶴丸、どういう状況だ？」
小声で返事を返すと、相変わらず楽しそうに笑っていた
「まぁ入って見ればわかるさ
面白いぜ」
はぁ、と俺は溜息をつき声もかけずに襖を開けた
「山姥切の、戻ったか」
「ああ」
短く返事をし、三日月の隣に座る
正面には堂々とこちらを見ている霧幻と下を向いている審神者が並んでいた
「で、何を話していた？」
俺がそう聞くと、まずは三日月が口を開いた
「こやつらは今までの事を反省している、故にこの場に留めてくれ、ということを話していたぞ」
笑顔で語るが目が笑っていない
多方、反対なんだろうな
「今三日月が言ったことに相違はないな？」
俺が問いつめるように言葉をきつく発すると、霧幻が返事をした
「俺たちは希純に対しての恨みはない、それゆえ此処の者らを傷つける理由はない」
こいつの目に偽りは無いだろう
ただ問題は…
「おい、あんたもなんか言ったらどうだ」
「わ、私は…いいわ。
分かってるもの…」
この調子だと、おそらく誰も受け入れたくはないだろう
さすがに開き直りすぎもよくはないが、これはこれでへこみすぎだ
「俺たちからは何も言えない
主が回復するまでの滞在は許可しよう
いいか？三日月」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
