104本目(山姥切国広) ページ4
とまあ、こんな感じで俺もあまり敵意を向けず、安心して本丸を任せてきたわけだ
何かあれば、本丸のみんなが対処できるだろうからな
「あの、山姥切さん
Aに何があったか、聞いてもいいですか？」
隣に座るAの友人は声が震えていた
この様子だと全然会えていなかったらしい
「すまん、俺の口からは何も言えない…」
審神者の存在は家族であれ友であれ言えない
それは見習いとて例外ではない
俺は下を向き、拳を握りしめた
、
隣からは鼻をすする音が聞こえ、恐る恐る顔を覗くと涙を浮かべていた
成す術もなく、俺は声を押し殺して静かに泣いてるAの友人の隣にただ座っていることしか出来なかった
、
、
どのくらい時間が経ったのだろう
落ち着いた友人の口から出てきた言葉はとても予想外で驚くものだった
「Aって、もしかして…
審神者になろうとしてるの？」
「！？」
なぜ、それを…
ごく1部の人しか分からないのではなかったのか？
「やっぱり、そうなんですね…
薄々感じてたんです
私も、自分で調べたから
皆さんが刀剣から顕現された付喪神で、それを使役してるのが審神者だって
そのくらいしか分からないんですけど」
そこまで知られているとは、今から隠しても仕方あるまい
「全く、あんたも物好きなんだな」
俺は呆れたように笑い、今までの経緯を説明することにした
Aの友なら、話しても大丈夫だろう
むしろ隠したところで問い詰められて終わりだ
俺とAが出会った経緯や、Aの祖父が審神者であったこと
Aが歴史を改変しようとして政府に連行されそうになったこと
そして養成施設へ通い、今に至ること
俺も見ていた訳では無いからこんのすけの受け売りとなるがな
「Aらしい、動き方ですね…
本当に無茶ばっかり」
泣きながら笑い、立ち上がった
「Aのことは私に任せてください！
山姥切さんは本丸の所へ戻って」
A、優しく強い友を持ったな
「ああ、Aを頼む！」
俺は頭を下げ、伝書鳩を預けて本丸へ急いで戻った
Aが心配なのもあるが、ひとまず人間のところに預ければ大丈夫だろう
俺は家屋やビル屋根の上を走り、神社へと戻った
毎日来ていたのが今は懐かしい
境内をぬけて、本丸の入口へ向かう
…忙しくなりそうだな
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夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
