120本目 ページ20
…
、
目が覚めているのかすら分からない
私の意識が戻った時は既に暗闇の中だった
そもそも意識が戻っているの？
とりあえず、横になってるのは分かったから起き上がろうと体に力を込めた
『うっ、
いったぁ…！！』
後頭部に殴られたような痛みが走り、思わず声が漏れてしまった
右手で後頭部を押え、少しうずくまる
…
誰もいないのか私の声しか聞こえない
『誰かいませんか…』
弱々しく声を出してみるも、返事はない
『鈴音さん…？霧幻…？』
先程までそばにいた人達の名を呼んでみても反応はない
『ひとり、なんだ…』
とても情けない声が出て思わず笑った
正直な話、私は暗闇が苦手だ
今だって誰もいないとわかった時点で怖くて怖くてたまらない
『…こわい、1人はやだよ
助けて…』
私が誰かに助けてなんて言えるわけないのに、むしろ1人の空間だからそう言えたのかもしれない
膝を抱えるように丸く座っていたが、そんなの私らしくない
怖がったって、助けを求めたって仕方ない
私は軋む体に鞭を打ち、何とか立ち上がった
ここがどこなのか調べないと
あたりは真っ暗、どこかの部屋に閉じ込められていると考えるのが無難
耳は聞こえるし、感覚もある
おそらく死んではいない←
なにか使えるものはないか懐を漁ると3枚の札がでてきた
どこかの昔話にも三枚のお札に助けられたってあったっけ
暗いから何に使える札かは分からないけど、この暗い場所から脱出できる手口はあるはず
「壁を破壊したまえ、急急如律令っ！！」
＿＿＿＿、ポス
『え、うそ…』
私は大爆発を起こすつもりで霊力を込めた
しかし私の札は何か力の抜けたような音を立てて消えた
『いやいやいや、まてまてまて
落ち着け私』
さっき霊力を込めたはず
考えたくない、この空間が霊力が使えないように結界が張られてるなんて
『じゃあこれなら…
“意思を持つ神よ我が言霊に応え、顕現せよ
汝、号、山姥切国広、と称す”』
ダメだ、国広の霊力すら感じられない
「どう足掻いても無駄だよ、A」
自分以外の声が聞こえたと思ったら、その声は私にとって、嬉しくもあり、悲しくもある声だった
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夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
