【刀剣乱舞】どうやら私は記憶喪失のようです (ページ10)

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私の意識が覚醒してから10日は経った

恐らく、体が仕事を覚えているんだろうね

慣れない書類の仕事も、内番の様子を見て回るのも初めてのはずなのにとても懐かしい感じがした

「山姥切国広、入るぞ」

ちょうど書類を整理していたら、出陣から帰ってきた国広が部屋にやってきた

『お疲れ様でした
今回はどんな感じだった？』

私も少しずつ慣れて、いろんな人と話せるようになったと思う

「今回の任務で遭遇した時間遡行軍は殲滅してきた
歴史上の人物にも遭遇はしていない

こんな所か」

確かに歴史は動いてないから任務は成功したといえる

審神者の仕事である、歴史の乱れを感じ出陣を命じることが私は優れているらしい

ということはほかの本丸もあるということ

それを考えれば、私はおかしいと思う

この世に一振りしかない刀がこの世に無数にあるということ

つまり、それは写ということになるのではないかと思う

「どうかしたか？」

だんまりした私に国広が声をかけてきた

『いや、何でもない
今日は道場に行ってみようかな』

内番の見回りというよりは、私がみんなを早く覚えたいがために本丸内をうろちょろしている

「分かった
俺は部屋に戻ろう」

お互いに部屋を出て、私は道場に、国広は自室へと戻った

＿＿＿＿

木刀同士が激しくぶつかる音が聞こえる

中を覗くと、多くの人が集まり剣を交えていた

「やぁ、主
やっていくかい？訓練の事だよ」

急に隣から声をかけられ、かなり驚いた

『に、にっかりさん
私は見てるだけで結構です』

「そうかい、残念だな」

そう言いながら道場の中央の方に戻っていった

わたしも道場の中に入り、壁際に座る

この本丸の練度が高い刀は国広がダントツらしい

あとは順に薬研、堀川、山伏、鯰尾、乱

って言っても、ほとんどみんな変わりないんだけどね

現在、一番新しくきた刀は山姥切長義

山姥切で始まり山姥切で止まってるってなかなかだけど

「あ！探したよ主！」

廊下から駆け込んできたのは清光と安定だった

『清光？何かあった？』

「“何かあった？”って、今帰ってきたんだけど」

あ、忘れてた
清光達も出陣させてたんだった

『あー、ごめん、忘れてた
さて報告を聞こうかな』

私は2人と道場をあとにして。部屋に戻った