【刀剣乱舞】どうやら私は記憶喪失のようです (ページ34)

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＿＿＿＿数日後

『じゃあ！今日の出陣部隊を発表します！』

ざわつく大広間の上座に立ち、私は大きな声で話し出した

『短刀！薬研藤四郎！
そして乱藤四郎！』

奥でふたりが返事をして、こちらに手を振っている

『脇差！堀川国広！鯰尾藤四郎！』

「お手伝いなら任せて！」

「了解しました！」

和泉守の隣に座っている堀川を探す
目が合うと軽く手を振ってくれた

鯰尾は骨喰とお茶をのんでいる

『打刀！
山姥切長義！山姥切国広！
隊長は国広ね！』

「期待には答えるさ」

「いいのかな？隊長の見せ場を奪うぞ？」

あーあー、いつもの喧嘩が始まる前に出陣させよう

＿＿＿＿

私たちは無事に本丸に帰り、残っている刀達から暑い歓迎を受けた

まぁお酒は飲むわ、二日酔いだわ、酷かったけど。楽しかったね

一番の成長は国広が顔を隠さずに堂々と過ごせることかな

あの事件以来、まだ1週間だけど何も無い

あの反政府の人たちはどうなったんだろう
元見習いである、神崎さんも悪態をつきながらも連行されていったし

私が気にしても仕方が無いけどね

＿＿＿＿

「主、俺達の準備は終わった
いつでもいいぞ」

国広の言葉に頷き、みんなとともに時空門に来た

『今回は1684年10月21日の紀州に飛んでもらいます
狙いは、産まれたばかりの徳川吉宗の殺害と言ったところね』

「えぇ！まだ子どもなのに？」

乱は驚いたように声を上げたが、皆想定内だという顔をしていた

「ガキの頃の方が殺りやすい上に、歴史がひっくり返るくらい変わるってことだろ？大将」

『まぁそうなるかな
現地に着いてからはいつも通りね
国広、頼んだよ』

「分かった、あんたの命令だからな」

みんなを見渡し、時空転移装置を操作する
姿は消え、私だけが門に残った

「主！見送りなら俺も呼んでくださいっ！！」

本丸からジャージ姿の長谷部が出てきた

『今戻るから！』

これからも私は審神者として、歴史修正主義者と戦っていく

それが私が選んだ道だからね

この刀剣男士たちと共に歴史を守っていく

＿＿＿＿Fin