【刀剣乱舞】どうやら私は記憶喪失のようです (ページ27)

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「Aさんこそ勘違いをされている」

表情はにこやかなのに、その笑顔が怖い
まるで狂言師のようだ

「ここは時の政府の本拠地、つまりは、ここにいるあなた方4人を潰すことなど造作もない
それに、審神者の代わりは居ますからね」

怖い、と純粋に思った
この人の笑顔、どこかで見たことある気がする

＿＿＿＿それではさようならAさん

ズキンという痛みと共に、今と全く同じ笑顔の萌生さんが放った言葉が頭の中に蘇った

思わず頭を抑える

「あるじさま！」

今剣がそばに駆け寄ってきて支えてくれた

『じゃあ、やってもらおうかしら？
私たちを、潰せるものならやってみなさい』

半分やけくそ

頭痛でまともな判断ができなかったけど、これだけはわかる

…下手に挑発しない方が良かったかな

「そこまで望むのならまずこの刀3振りから折ってあげましょう」

そう言って手を上げると、私は見たことない妖のような者たちが入ってきた

「時間遡行軍！？」

「おいおい嘘だろ…！」

「なんでこんなところに！？」

みんなの反応を見ると、この異形な者たちが時間遡行軍という歴史修正主義者が率いる軍団だということが分かる

、

、

いや、待てよ

なんで歴史修正主義者が率いる時間遡行軍がこんな所にいるの！？

「主さま、ここは撤退すべきです」

みんなが交戦に入ったところで、こんのすけが私の肩に乗って耳元で囁いた

そんなことは分かってるけど
でも遡行軍の数が多すぎる

ちっちゃい骨みたいな連中で10体はいる

『みんな、一回退くよ！
活路を開いて！』

私も私なりに石切丸から教わった神通力と言うか、自分の霊力を札に込め、爆発させる

「それなりに、力はつけてきたようですね…
しかし！あなたはまた何も守れない！」

萌生さんがそう叫ぶと、私の足元が光り、体の力が抜けた

床に押し付けられる感覚、とてもじゃないけど立てない

「主さん！」

周りの敵を払った堀川がいち早く来てくれた

『堀川、二人を連れて、先に本丸へ…！』

息をするのもやっと、なんでこんなに苦しいんだろう

「そんなこと出来るわけねぇだろ！！」

太鼓鐘が交戦しながら叫んだ
聞こえてたのか、私の声

「かえるなら、あるじさまといっしょがいいです！！」

ありがとう、みんな