【刀剣乱舞】どうやら私は記憶喪失のようです (ページ13)

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「まさか、本当に旅に出るとは…」

『長義が虐めすぎたんじゃないですか？』

私が部屋で過去の本丸について調べている時、国広が急に修行に行きたいと言い出した

止める理由もないから行かせはしたけど

心配なものは心配

「国広は、俺の写だ
あんなに卑屈でいてもらっては困る」

最初から素直にそう言っていればいいのに

二人ともツンツンしてるから拗れて合わなくなるんだよ

ため息とともに見習いについての資料を探す

今は近侍である長義も共に探してくれてはいるが、なかなか見つからない

「大将、少し休んだ方がいいんじゃないか？」

何故かわからないけど、薬研、乱、厚、前田、博多が手伝ってくれている

「もう4時間も籠りっぱなしばい」

メガネを外して伸びる博多
そんなに手伝わせていたのは申し訳ないな

「それでしたら、お茶を淹れてきますね」

前田はいち早く部屋からいなくなった
こういう気配りできるのは流石って感じですね

『長義も前田のあの心意気見習ったら？』

「何を言っているのかよくわからないな」

…ホント可愛くないやつ

記憶がなくても、私という性格はあまり変わっていないだろうと思ってきた

なぜなら、日記に書いてあることを私も良くするから

部屋にこもって書類を整理していると、長谷部が来る

本丸をお散歩していると、粟田口の短刀達が集まってくる

道場に行くと、必ず木刀を握らされて護身術を覚えさせられる

楽しいのは楽しいけど、強いて言うなら最後は刀剣男士よりレベルを下げて鍛えてほしいかな

「皆さん、お茶が入りましたよ」

「みんなご苦労さま！
今日はおやつにみたらし団子を作ってみたんだ」

前田と一緒に燭台切がおやつを持ってきた
なんて気の利く伊達男なんだろう

『じゃあ、少し休憩しましょうか』

「って言いながら…
あるじさん、なんで次の本をめくってるのかな？」

乱に持っていた本を没収され、私もお茶をもらうことにした

「長義も休もうぜ！」

厚が長義にお茶と団子を渡していた
渋々ながら受け取る長義を見てクスクスと笑った

国広がいないって、少し寂しいな

初めて出陣した時も、殿を守っていたっけ

！！

少しだけ、思い出したかも

初出陣は山姥切国広、薬研藤四郎、乱藤四郎だ
何故かすごく強くて、みんな苦戦したっけ