鶴が四十六人 ページ46
理由を聞いて今度は私が驚いた
思ったよりまともな理由だし、それなら“審神者”として一緒に頑張りたいと思った
『私より動機がまともだ(笑)』
「え…?」
『本当は私の本丸じゃなくて、あれおばあちゃんの家なの
おばあちゃん亡くなっちゃったから、私が審神者を継いだ感じ』
私の経緯を簡単に話すと、ホットしたような表情を浮かべ笑ってくれた
ホントはすごく可愛い子じゃん←
「今までごめんなさい」
今まで、つまり約1年いじめていてという意味だろう
私も本当に緩いのかなんなのか、あまり気にしてはいなかった
『私は気にしてないよ』
そう言うと、ますます申し訳なさそうな顔をした
『じゃあさ、私と友達になって欲しいな』
「!?いいの?私、あなたに酷いことしてたんだよ?」
怯えたような目、私もこうだったのかな
『じゃあその分、残り一年私と楽しい思いで作ろうよ!』
笑顔で言うと、涙を流しながら頷いてくれた
「分かった、頑張るねAちゃん!」
初めて呼ばれた名前に私は少し驚いた
『こちらこそ宜しくね、神琴ちゃん!』
高校に、いや、小学生以来初めてできた友達に私はすごく嬉しかった
____
教室に戻ると、何故かクラスの人に話しかけられた
今まで一度も話したことないのにね
「藤村さん!
あの、藤村さんが“審神者”って本当?」
まぁ隠すことではないし、私は頷いた
すると何故か歓声が上がった
“スゲェ!このクラスに審神者いるんだって!”
“全国に200人くらいしかいないんだろ!?”
“刀剣の付喪神ってカッコイイんでしょ!?”
“いいなぁ!羨ましいなぁっ!!”
話したこともない人なのによくこんなに自分のことのように思えるね
多分、私は冷たい目でクラスの人たちを見ていたと思う
「Aちゃん、席に戻ろ」
『はーい』
鈴木さんと2人でクラスの人たちをスルーして席に座り、提出物の準備をした
「おはよう!みんな元気だったか!!」
先生が大きい声を出して入ってきた
なんか凄い上機嫌、私からすれば嫌な予感しかない
「始業式の前にみんなにお知らせがあるんだ!
なんとこのクラスに、転入生が来る!」
“転入生”というワードでクラスがざわついた
新しいものが大好きってことだね
「それともう一つ
このクラスに“審神者”が2人なんだが、転入生も審神者だっ!」
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夷空斗(プロフ) - まつさん» 本当ですか!?私はよく口調が迷子になります…お互いに頑張りましょう! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 夷空斗さん» 全然大丈夫ですよ!私も刀剣乱舞の小説書いてるけど全然駄目ですからw (2018年9月2日 0時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます!上手く鶴丸を表現できてるかいつもドキドキしながら更新させてもらってます(笑)応援ありがとうございます!頑張りますっ! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ところどころ感じる鶴丸の愛に和ませて頂いています!高評価をしたいのに一回しかできないのが悔しい限りです!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年9月1日 22時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張ります! (2018年8月27日 23時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夷空斗 | 作成日時:2018年8月22日 16時