鶴が四十三人 ページ43
次の日、私たちは2人で政府の分署に向かった
本丸を出る前に燭台切、大倶利伽羅、太鼓鐘にこっぴどく絞られた
鶴丸はこの3人にも、自分が何をしているのか言ってなかったらしい
そりゃあ怒られるわよね
「心配されるのもいいもんだな」
『何急に、いつも心配されてるじゃない』
返事をして鶴丸の顔を見ると、どこか遠くを見るような目だった
『ねぇ…』
「よく来たわね、今日は藤村さんも一緒なのね」
遮られたけど、まぁいいや
後で聞こう
今は、この人との話が優先
『単刀直入に伺います
国永を、あなた達が出陣させていたというのは本当ですか？』
怒気を含んだ鋭い口調で問う
多分顔も睨んでいると思う、それだけ私は怒りを覚えている
「本当の事よ」
『何故、審神者である私の許可を得ずにそんなことしたんですか』
返答しだいでは、私この人殴っちゃうかもしれない
それを感じ取ったのか、鶴丸は私の手を握った
「間違えてもらっちゃ困るわ
あくまで、審神者の上司は私達よ？
渡したマニュアルに書いてあるでしょ？」
確かにそれはそうだけど、でも刀剣男士は審神者の指示の元に動くと記されている
そこに政府の介入が認められるのは中傷や重傷の時の出陣のみだと
『これから、国永の単騎出陣はさせません
私の本丸のみんな同様です
家族を危険な目に合わせるわけにはいかない』
無言で視線をぶつけ合う
高校生が大人に反抗していると思われるだろう
でも、ここは譲れない
私の家族は私が守ってみせる
＿＿＿＿
「姫華さーん！今日もよろしくお願いしまーす！」
そんな声が聞こえて、思わず振り向くと、わたしを虐めていた人の一人が駆け寄ってきた
「あれ？藤村さん、あなたも研修？
ってか、学校にも真面目に通えてないのにそんなことしてていいの？(笑)」
軽く嫌味を込めて言われた
まずなんでこの人がこんな所にいるんだろう
って、今研修っていった？
じゃあこの人審神者候補っ！？
「そう、来年から審神者になるために今別の本丸で研修させてるの」
刀澤さんがそう言うと、ニンマリと笑った
「鈴木さん、藤村さんは研修ではなく、もう審神者として働いているのよ」
刀澤さん、ここでそんな地雷踏まなくても
案の定、すごい目で睨まれた
元々なかったけど、さようなら、私の平穏な高校生活
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夷空斗(プロフ) - まつさん» 本当ですか！？私はよく口調が迷子になります…お互いに頑張りましょう！ (2018年9月2日 0時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 夷空斗さん» 全然大丈夫ですよ！私も刀剣乱舞の小説書いてるけど全然駄目ですからw (2018年9月2日 0時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます！上手く鶴丸を表現できてるかいつもドキドキしながら更新させてもらってます（笑）応援ありがとうございます！頑張りますっ！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ところどころ感じる鶴丸の愛に和ませて頂いています！高評価をしたいのに一回しかできないのが悔しい限りです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年8月22日 16時
