【刀剣乱舞】私のおばあちゃんの家が驚きなのですが…

鶴が四十二人 ページ42

『国永のバカッ！！
単騎出陣とかして折れちゃったらどうするつもりだったのよッ！！』








急に大きな声を出したからか鶴丸は驚いた顔をして私を見つめた


さっき止まったばかりの涙がまた溢れそうになる
でもこんどは堪えてちゃんと言うべきだよね
だって、私は鶴丸に折れて欲しくない







『政府が言ったから指示に従ってたの！？
だったらそれはもう禁止！
明日私が直接行って話つけてくるから！』






一気に言うと、鶴丸は唖然とした表情で私を見ていた







「っふ、あっははははっ！
分かったよ！すまなかったな！」







鶴丸もうっすらと目に涙を浮かべて笑った
何でこんなにあっさり話してくれたのに、もっと早く聞けなかったんだろ

無理に聞いて嫌われるのが怖かったからかな








＿＿＿＿




『…ねぇ、少しは頼ってよ
頼りない審神者かもしれないけど、昔の、小さい頃の私とは違う

貴方を支えること、貴方の力になることが出来るかもしれないじゃん』






今日は泣いたり怒ったり忙しい夜だな
冷静になってから考えると、いつもより子どもっぽかった所があると反省した







「分かってるさ、ちゃんとAを頼るし、政府の元へは行かない

でも、明日政府の元へ行くなら、俺も一緒に行くぜ」









確かに、急に来なくなると驚くかもしれない
渋々だけど、それは了承した







でも、鶴丸はまだ何か隠している気がする
なぜそう思うのか、私自身もわからない
一緒にいた期間が長いからなのか何なのか







「待たせて悪かった、寒かっただろ？」


『待つのは構わないけど、国永に避けられてるかと思って辛かった』







「避けてるつもりはなかったさ、ただ心配かけたくなくてだな…」


『何も言わずにいなくなる方が心配何だってば！』






何この修羅場の夫婦みたいな口論
自分の中でツッコミを入れる






『はぁ、疲れた、寝る』





私はそう言って布団に這って行った

布団に潜ると、冷たい足が侵入してきて驚いた






『ひゃあっ！冷たっ！』

「俺だって寒いんだぜ、温めてくれよ〜」




鶴丸が私の布団に入ってきて、後ろから抱きつかれた

冷たい足が当たるのは構わないけど…

なんてことあるかッ！！
変なところ触ってくるし、私だって寒くなるし



それでも、後ろから感じる鶴丸の暖かさは、ちゃんとそばに居るって言ってくれてるみたいで嬉しかった




その温もりに包まれながら、私は眠りに落ちた

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