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鶴が三十人 ページ30

「!あ、れ…僕なんで刀抜いてたんだろ…」




「っ!?俺もだ…」









『…え?』








驚くことに、さっきの女子が居なくなったら、燭台切と大倶利伽羅が自分の刀を唖然と見つめていた


いやいや、驚くのは私だよ
気のせいだったのかな、さっき二人の目が赤くなって見えたのは





今顔をのぞくとちゃんと綺麗な金色に輝いていた




見間違い、だったのかな?









「!光忠、実体になっている」

「えっ!?そういう伽羅ちゃんも!」









『何、どうなってるの…』





私が呆然と呟くと、背後に気配を感じた
鶴丸達じゃない…この学校の誰かだ


ふたりを見ると、頷いて外へ走って行った







足音が次第に近くなり、中年の教師が顔を出した
この先生ねちねちしつこいんだよね…





「藤村っ!お前部外者を校舎に入れたのか!?」






何のことだろうと思い首をかしげた
すると、後ろからさっき逃げていった人たちが教師のあとを追ってきた





「先生っ!私たち見たんですよ!」


「藤村さんがなんか喋ったら急に人が現れて!」


「その人たち刀持ってたんですよ!!」









キャーキャーうるさい人達ね
冷めた目で4人を見て、一言だけ発した






『幽霊でも見たんじゃない?
じゃあ私、用事あるんで』





そう言うなり颯爽と立ち去った
ごめんね、燭台切、大倶利伽羅、幽霊なんて言っちゃって




でもあのふたりの様子は気になる
まるで、怒っていた時の記憶がないような感じ
後で確認する必要があるかな





そうと決まれば、早くおじいちゃん二人を探して帰らないとね
私は校舎の上から探そうと階段を上った







____







『ゼェ…ゼェ…』





なんで、こんなに息苦しいんだろう…
ただ階段を登っただけだよ?

体力がかなり落ちてしまったのかな





上手く呼吸が出来ない
だからこの季節は嫌いなんだよ

夏から秋に変わるこの時期
気圧の変動が激しくて、私は毎年入院してしまう






今年は、絶対にそんなことにはなりたくない







少し休もうと思って屋上のフェンスに寄りかかる
この変にいると思ったんだけどなーって思いながらあたりを見渡す

…やっぱりいなかった

少し、呼吸が楽になったらまた探そう







____






『ヒュ-…、ヒュ-…』






嘘でしょ、五分くらい座っているのに全然良くならない
むしろ悪化してきてる






『つ、鶴…じ、ぃ…』








私は少し目を閉じると、すぐに意識を失ってしまった

鶴が三十一人 side鶴丸→←鶴が二十九人



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夷空斗(プロフ) - まつさん» 本当ですか!?私はよく口調が迷子になります…お互いに頑張りましょう! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 夷空斗さん» 全然大丈夫ですよ!私も刀剣乱舞の小説書いてるけど全然駄目ですからw (2018年9月2日 0時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - まつさん» コメントありがとうございます!上手く鶴丸を表現できてるかいつもドキドキしながら更新させてもらってます(笑)応援ありがとうございます!頑張りますっ! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ところどころ感じる鶴丸の愛に和ませて頂いています!高評価をしたいのに一回しかできないのが悔しい限りです!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年9月1日 22時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張ります! (2018年8月27日 23時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夷空斗 | 作成日時:2018年8月22日 16時

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